高知県での就農・移住を学ぶ「こうちアグリスクール」東京・土曜昼間コースが開講

高知県立農業担い手育成センター(高知県高岡郡四万十町)は、高知県への新規就農移住について学べる「こうちアグリスクール」の東京・土曜昼間コースの参加者募集を新たに開始した。主な対象は関東エリア在住の人。


「こうちアグリスクール」は、高知県農業の特徴や農業の基礎知識はもちろん、経営視点での農業、高知県の支援制度、関東地方から高知県へ就農した方の体験談など、個人では収集が難しい情報の提供を行うことで、農業への第一歩を踏み出すことができる就農への入門講座。地元高知会場、東京会場、大阪会場の3カ所で、土曜の昼間や日曜、平日夜間などに開講されているが、今回東京での土曜昼間コースが新たに開催される。

講師は高知県の就農コンシェルジュや、高知県庁の農業の専門職員が行っている。最大の特徴は、実際に都会から高知県内へと移住就農し、現在農家として地域で活躍している方々の体験談を直接聞けること。「高知県立農業担い手育成センター」が、アグリスクールの開催から、就農希望者への長期研修、就農支援など入口から就農までを一貫して支援している。


高知県は、小規模な農地でも収益性の高い、ビニールハウスを 利用した野菜栽培が盛んな地域で、恵まれた気候と高い技術に基づきナス、シシトウ、ニラは日本一の出荷高を誇り、キュウリは全国有数の産地でもある。2016年度の高知県調査では、年間約270人もの方々が新規就農している。産地や地域の担い手が減少している現状と向き合い、産地の維持拡大に向けて年間320人の新規就農者を目標に「産地提案書」により各産地がその地域に適した作物の担い手を募集する活動も実施している。この「産地提案書」に沿って就農した場合、相談・研修・就農まで総合的に支援が受けられるため、よりスムーズな就農に繋がり、各地域で若者が暮らせる持続可能な農業の実現を目指して取り組んでいるという。

「農業の始め方を知りたい」「就農した体験談を聞いてみたい」「高知県の農業の特徴を知りたい」「農家出身ではないが農家になりたい」「移住して農業をしたい」といった人にオススメの内容となっている。

■ 『こうちアグリスクール』東京土曜昼間コース概要
日時:(1)8月25日 (2)9月8日 (3)9月22日
全日土曜日、14:00~18:00、(1)~(3)で1コース
場所:東京農業大学グリーンアカデミーホール(東京都世田谷区桜丘3-9-31)
受講料:1,530円
定員:40名
内容:
(1)農業の基礎知識/高知県農業の特徴と野菜栽培の基礎知識/就農までの流れ・心構え
(2)農薬に依存しない農業/高知県への移住情報/就農体験談その1
(3)新規就農向けの支援制度/農業経営の基礎/就農体験談その2

<参考URL>
こうちアグリスクールサイト
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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