ユタカ技研、作業アシスト装具「BELT POWER X」を発売

株式会社ユタカ技研は、重量物運搬作業の負荷を軽減する作業アシスト装具「BELT POWER」の改良版として「BELT POWER X(クロス)」を開発し、2025年1月6日より販売を開始した。


農業における運搬作業の負担を軽減


株式会社ユタカ技研は、静岡県浜松市に本社を置く自動車部品メーカー。ものづくりの現場では、重量物を扱う作業で人が行わなければならない作業が少なからずあるなか、人手不足や高齢化などに悩む企業が多く、同社もその企業の一つだという。

BELT POWER Xは、そんな悩みを持つ同社の生産現場との共同開発により誕生。旧タイプのBELT POWERをより現場環境に適したツールへ進化させるため、今回のBELT POWER Xの開発に至った。


旧タイプからの改良点は、現場で常に使えるようバッテリーが不要になったこと。軽量化が実現し、装着時の快適性が向上している。

また、重量物を置く際の自由度が確保されているほか、手元の視認性も向上。さらに、アシストの有無をベルト機構で自由自在に切り替えられるため、着用したまま事務作業なども行えるという。


ユタカ技研は、BELT POWER Xの負荷低減効果を検証するため、筋電位測定を実施。その結果、上腕二頭筋および僧帽筋の負荷が50%以上低減するなど、複数箇所での負荷低減効果が確認された。

製品装着時の効果について(筋電位測定結果)

製品概要

「BELT POWER X(クロス)」
本体重量:2kg
最大保持力:30kgf
保持機構:ベルト
適正身長:150~185cm


現場での使用例①

現場での使用例②


株式会社ユタカ技研
https://www.yutakagiken.co.jp/
イプロス モノづくり製品
https://www.ipros.jp/catalog/detail/788271/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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