オンラインマルシェ「食べチョク」と農業IoT「Agri Palette」が連携

株式会社ビビッドガーデンは、運営するオンラインマルシェ「食べチョク」のデータマーケティング第一弾として、株式会社Momoが展開する農業向けIoTキット「Agri Palette(アグリパレット)」との連携を発表した。

食べチョクの顧客評価データとAgri Paletteの栽培データを統合し、生産者が評価を予測できるシステムを構築。そのことにより、収穫前に収入予測が可能な「データドリブン農業」の実現につなげていく考えだ。


食べチョクは、生産者のこだわり農産品を直接購入できる農産物専門のECサイトだ。

通常購入のほか、好みに合う生産者を選んでくれる「食べチョクコンシェルジュ」や、旬な果物が定期的に届く「食べチョクフルーツセレクト」など、さまざまなサービスを展開している。2019年からは肉や魚、酒の取り扱いも開始、750軒超の登録生産者数を誇るという。

Agri Paletteは、農作物の栽培に必要な土壌データや日照量のデータ等を可視化できるセンサーシステムだ。
同一ハードウェアを用いればサードパーティ企業も開発が可能で、1組のデバイスを購入するだけで多くのアプリケーションを使用できる仕組みとなっている。

データを活用し、農業事業者のリスク軽減を目指す


ビビッドガーデンでは食べチョクの運営を通じ、生産者/食材ごとに顧客評価のデータ化を進めてきた。今回の提携で、「食べチョク」の登録生産者に「Agri Palette」の導入を推進することで、農業事業者の経済的安定や新規就農、新規作付けのリスク軽減を図るという。

今後も、さまざまなセンサリングサービスや企業との連携を進め、収穫前に収入予測が可能な「データドリブン農業」の実現を目指していく考えだ。


株式会社ビビッドガーデン
https://vivid-garden.co.jp/
食べチョク
https://www.tabechoku.com/
株式会社Momo
https://momo-ltd.com/index.html#top
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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