日本農業新聞、海外情報メディア「グローバルAXジャーナル」をLINEで創刊 記念セミナーも実施

株式会社日本農業新聞は2025年10月7日、海外農業情報専門のLINE向けデジタルメディア「グローバルAXジャーナル」を創刊した。

毎月第1・3火曜日にLINEで配信し、各界の有識者によるオリジナル連載や、厳選した海外農業ニュースが無料で読める。10月24日には「農業外国人材のいま」、11月12日には「有機農業 進む韓国・台湾」をテーマにした創刊記念セミナーも開催する。



「AX」は、「アグリ・トランスフォーメーション」(農業の変革)の略称。農業・農協事業のデジタル化や人工知能(AI)の活用、気候変動への対応、有機農業の拡大、リジェネラティブ(環境再生型)農業など、アジア諸国をはじめ、世界ではいま、食と農のさまざまな分野で変革が進んでいる。輸出振興や外国人材の確保といった課題に対応するにも、海外情報ネットワークは欠かせなくなっている。

日本はこれまでも、海外から農業の技術や政策を学び、国内に取り入れ、農業の現場では多くの外国人材が働き、生産を支えている。しかし、コロナ禍を経て日本の農業界は内向き志向が強くなっている。これを改め、先進的な海外の情報や成功事例をヒントに、国内農業の課題解決策を見出し、変革と発展に役立てるのが「AX」だ。

新たに「グローバルAX事業」を立ち上げ、海外農業情報を「AXJ」で発信するだけでなく、海外農業情報セミナーや海外視察プログラムなども実施し、「AX」を後押ししていくという。


概要


名称:グローバルAX(エー・エックス)ジャーナル
略称:AXJ
運営:日本農業新聞
創刊日:2025年10月7日
発行日:月2回(第1・3火曜日)
提供方法:LINE公式アカウントを通じ、登録した読者にプッシュ配信
料金:無料


主なコンテンツ


AXエキスパート・ビュー


デジタル化、輸出、外国人材、有機農業などについて、国内外・各界の専門家が深掘りするオリジナル連載コラム。他では読めない多角的な情報が得られる。

執筆者・テーマ(順不同)
【世界の中の日本】IDACA(アジア農業協同組合振興機関)常務理事 小林寛史氏
【有機農業】IFOAM(国際有機農業運動連盟)前世界理事 三好智子氏
【輸出】JFOODO(日本食品海外プロモーションセンター)執行役 北川浩伸氏
【韓国農業】ソウル大学農業経済社会学部教授 金漢鎬(キム・ハンホ)氏
【外国人材】株式会社YUIME
【中国農業】農林中金総合研究所理事研究員 阮蔚(ルアン・ウエイ)氏
【欧米農業】農林中金総合研究所理事研究員 平澤明彦氏
スマート農業・AI】世宗大学校首席教授 閔勝奎(ミン・スンギュ)氏

ニュースセレクション
「日本農業新聞」の海外農業ニュースから、経営や現場のヒントになる実践的な情報を厳選。外部の専門機関や有識者が公開する記事も配信。
主なジャンル
農業・農協事業のデジタル化/気候変動対策/有機農業・環境調和型農業/輸出・インバウンド/外国人材の確保/海外の農業政策 など

注目情報
特集記事など、読者に伝えたい重要情報をご紹介。

インフォメーション
海外農業情報セミナーや海外視察プログラムなどの情報をいち早くお知らせ。


創刊記念セミナー


グローバルAXジャーナルの創刊を記念し、注目度の高いテーマを深掘りする二つのオンラインセミナーを開催。参加は無料(事前登録制)。

第1回グローバルAXセミナー「農業外国人材のいま」



今や農業の現場に欠かせなくなっている外国人材。ただ、送り出し国では経済成長が著しく、単純労働に就きたい人は減少。受け入れ国の間で待遇の競争も激化し、日本農業の人材確保に影を落としています。今後、日本の受け入れ態勢はどうあるべきか。日本、韓国、ベトナムの事情に詳しい専門家に聞きます。

・日時:10月24日(金)14:00~16:00
・ファシリテーター:IDACA常務理事 小林寛史氏
・報告:YUIME株式会社 九州支社長・難波洋文氏
韓国農協中央会農村支援部外国人力チーム次長 コ・ウンユ氏
IDACA 調査役・阿久津裕史氏
・申し込み:専用サイトから https://note.com/agrinews/n/nde76d54fa174
・締め切り:10月23日(木)正午

第2回グローバルAXセミナー「有機農業 進む韓国・台湾」



日本は有機農業の取り組み面積を2050年に全耕地面積の25%とする目標を掲げる一方、現状では0.8%にとどまります。一方、韓国や台湾は、いずれも有機農業の割合が日本より高く、IFOAM主催の有機世界大会も日本に先んじて誘致。韓国・台湾と日本との差はどこにあるのか。それぞれのキーパーソンとオンラインでつなぎ、探ります。
・日時:11月12日(水)14:00~16:30
・ファシリテーター:IFOAM前世界理事 三好智子氏
・報告:韓国=韓国農村振興庁有機農業課長・張哲伊氏(韓国有機農業学会副会長)
台湾=慈心有機農業発展基金会執行長・蘇慕容氏(有機農業推動大使)
新北市農業局長・諶錫輝氏
・申し込み:専用サイトから https://note.com/agrinews/n/ncdee34870eaa
・締め切り:11月11日(火)正午

AXジャーナル公式サイト
https://www.agrinews.co.jp/page/globalax
LINE公式アカウント
https://line.me/R/ti/p/@697ucbke
日本農業新聞公式サイト
https://www.agrinews.co.jp/

 

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WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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