新型コロナの影響で在庫過多な生花を、ドライフラワー化する取り組みがスタート

株式会社RINは、新型コロナウイルスの影響により生花店や花農家から在庫過多な生花を買い取り、一定期間乾燥させて「ドライフラワー」にし、装飾先を募集する取り組みをスタートした。



日の目を見ずに大量に廃棄されてしまう花を救いたい


現在、生花店や花農家では、例年実施される卒業式やイベント等の中止が相次ぎ、そこで飾られるはずだった花が大量に余っている。このままの状態では出荷できず、大量に廃棄されてしまうのみとなる。

3月上旬、お世話になっている花農家さんに現状ヒアリング
そこで、株式会社RIN代表であり、フラワーサイクリストでもある河島春佳氏は、コロナウイルスの影響で在庫過多となっている生花店や花農家から生花を買い取り、ドライフラワーとして広告やディスプレイ装花、結婚式装花などに用いる「花いっぱいプロジェクト」を実施し、ハッシュタグ「#こういう時こそお花を飾ろう」「#花いっぱいプロジェクト」をつけて、生花店や花農家、そしてそれを活用したい利用者を広く募集している。

河島氏はこれまでも廃棄花ゼロに向けて、ロスフラワー(結婚式や店舗で使われた花材、花農家で廃棄予定だった規格外の花など)を自ら回収し、アクセサリー製作や会場装飾に用いるなど、サステナブルな活動をしてきた。クリスマス後に廃棄される花を半値で買い取ったり、資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)の期間限定企画展「サステナブルビューティーガーデン」の装花装飾なども手がけ、現在は、ルミネ北千住の全フロア装花プロデュースも行っている。

ルミネ北千住 全フロア装花プロデュース(3月17日〜4月8日)

新型コロナウイルスにより多くの生産者が苦しんでいるが、活動自粛で気持ちが滅入りそうな時期だからこそ、花によって気持ちを明るくしたり、少しでも生産者の経済被害を抑えることができるよう、一人ひとりがそれぞれの立場でできることを考え、冷静に行動していくことが求められている。


コロナウイルスの影響で在庫過多な「生花」買取応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdBNpZM43hI24I3K6ILoGAdTm-9WETrc5pOJHYHtLusHwgWTA/viewform
ドライフラワー装飾応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeZhQANYQc5LpXKEVro5Tmwwt_CLiRyLFsIqP4LMt10fOee7g/viewform
株式会社RIN
http://harukakawashima.com/wp/info/
instagram
https://www.instagram.com/haruka.kawashima/
農林水産省「花いっぱいプロジェクト」の取組について
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/hana-project.html
BLOOM IN SPRING
https://www.lumine.ne.jp/kitasenju/topics/topics_details.php?article_no=4971

SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
パックごはん定期便