ブロックチェーンでコーヒー豆の流通を可視化する「EMURGOトレーサビリティ」開始

ブロックチェーンソリューションのプロバイダーおよびCardano(カルダノ)の創設企業であるEMURGO(エマーゴ)グループのEMURGO Indonesiaは、「EMURGOトレーサビリティ」のローンチを発表した。

同ソリューションは、ブロックチェーン技術を活用することで既存のサプライチェーンのトレーサビリティ水準を刷新し、サプライチェーンの利害関係者に付加価値をもたらす、エンタープライズ向けのソリューションとなっている。

ブロックチェーン技術で「持続可能なコーヒー」の実現へ



「EMURGOトレーサビリティ」は、EMURGOのエンタープライズチームが開発した、初のブロックチェーンベースのソリューション。EMURGOは、環境に配慮したインドネシアのコーヒーブランドであるBlue Korintji Coffee(ブルーコリンジコーヒー)と提携。同社は、「EMURGOトレーサビリティ」を自社のコーヒーサプライチェーンに取り入れた初の企業であり、コーヒー生産者や消費者を含むすべての関係者にメリットをもたらすことを目指している。


世界のコーヒー豆に関わる事業者は、しばしば曖昧な会計基準や原産地の証明に苦労し、不正の横行や消費者から不信感を抱かれることもある。コーヒー豆は生産者を始めいくつもの業者を介してやっと消費者の手に渡ることから、生産者はどこで売られて最終的な値段はいくらなのか、ということをほとんど知ることはない。

しかし、コーヒー生産量が世界第4位であるインドネシアは、そのコーヒーの96%が生産に必要な人材や機械などを有していない小規模農家によって生産されていることから、流通において優位な大規模事業者よりも弱い立場にあるという。同ソリューションは、ブロックチェーン技術を活用して、ステークホルダー間における購入価格を可視化し、蓄積される個人情報の透明性を確保するのが狙いだ。

Blue Korintji Coffeeは、同ソリューションを活用することで得られる収益の一部を製品のサステナビリティに投資することで、生産者に還元を行っていく。具体的には4月5日より、ジャカルタ市内に数店あるBlue Korintji CoffeeのBintaro店においてコーヒーを購入し、提示されるQRコードをスキャンすると、提供されるコーヒー豆の産地についての情報にアクセスすることができる。


株式会社EMURGO Co., Ltd
https://emurgo.io/ja
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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