自動運転トラクターやドローンを補助する小型・防水GNSSアンテナ「QZシリーズ」発売

高周波コネクタや高周波コンポーネント等の開発・販売を手がける小峰無線電機株式会社は、自動運転による農業用トラクターの走行を補助するGNSSアンテナ「QZG12fQ」の販売を、2020年6月30日(火)より開始した。

同社では、「トラクターなど農機の自動運転のガイダンスほか、建機等の工事車両の運用などのインフラ管理や鉄道管理、津波・高波予測など海洋管理等にも活用できる」としている。

QZG12fQ天面
小峰無線電機は、神奈川県川崎市に本拠を構えるエレクトロニクス企業。光ケーブルなど各種コネクタの設計製作および販売を手がけ、パナソニック株式会社や株式会社ソニー、株式会社東芝など大手電機メーカーを主な取引先とする。

GNSS(全球測位衛星システム)とは、Global Navigation Satellite Systemの略で、GPSやGLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称だ。

同社が開発・販売を進めるGNSSアンテナ「QZシリーズ」は、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSSなど各国の衛星に対応するマルチアンテナで、農業分野では肥料散布用のドローンなどにも活用されている。


農業用トラクターの自動運転など高精度な測位に必要な2周波に対応


「QZG12fQ」は、GNSSを搭載した農業用トラクターの走行等を補助するガイダンスシステムで、自動運転など高精度な測位に必要な2つの周波に対応している。

外形寸法はφ140mm×46.5mmで重量は270g以下。防塵・防水などの耐候性にも優れている。

QZG12fQ側面「QZG12fQ」の側面部

衛星測位を用いた高精度な位置情報は、農業分野のみならずさまざまな分野においてニーズが高まっているという。
同社は農業分野のみならず、衛星測位の利用が厳しいとされる都市部でも高精度な位置測位を取得していきたい考えだ。


小峰無線電機株式会社
http://www.kominemusen.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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