AGRISTのAI自動収穫ロボット、「JAアクセラレーター」第2期に採択

AIを活用した農作物の収穫ロボットを開発するAGRIST(アグリスト)株式会社は、農業や地域社会が抱える課題を革新的な商品やサービスを用いて解決する支援プログラム「JAアクセラレーター」の第2期の採択を受けた。

このプログラムは、JAグループおよび一般社団法人AgVentureLab、株式会社ゼロワンブースターが展開する企業向けの支援事業で、同社はプログラムを通じて収穫ロボットの社会実装を目指す考えだ。

(左からAGRIST 取締役COO 高橋、アドバイザー/ロボット共同開発者 福山氏、AGRIST エンジニア 高辻)
JAアクセラレーターとは、農業や地域社会が抱える課題を解決する商品やサービスを募集する企業向けの支援事業。
この事業に採択された企業は、JAグループが保有する施設や店舗ネットワーク(全国約1万7000店)、農業者との接点などの資産が活用できるという。2回目となる今回はアグリストほか7チームが採択された。

最終審査会はオンラインで開催。画面上で採択者8チームと記念撮影オンラインで開催された第2期の最終審査会。採択8チームとの記念撮影の様子。

全国のJAグループと連携して収穫ロボットの社会実装を目指す


AGRISTは、農業の人手不足と高齢化の課題解決を目指すロボットベンチャー企業。
農業生産者とAI・IoT関連ベンチャーを結ぶコミュニティ・ワーク施設「新富アグリバレー(宮崎県児湯郡新富町)」内の本社を拠点にスマート農業の普及を推進する。

AGRISTが開発したAIによる自動収穫ロボット
アグリストが開発する収穫ロボットは、農家にとって最も大きな課題である「収穫の際の人手不足」の解決を目指した製品で、安価でシンプルな設計が特徴だという。同社はオープンイノベーション・産学官連携によるスマート農業を推進させるため、農家と共にロボットの開発を進めていくそうだ。

同社は現場で使える安全安心な収穫ロボットを提供することで、農業所得の向上と地域の産業振興を実現し、持続可能な農業とまちづくりに貢献していく方針を示した。


AGRIST株式会社
https://agrist.co/
JAアクセラレーター
http://ja2020.01booster.com/
一般社団法人AgVentureLab
https://agventurelab.or.jp/
株式会社ゼロワンブースター
https://01booster.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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