遠隔潅水制御を開発する「SenSprout(センスプラウト)」がNEDOの研究開発型支援事業に採択
農業用灌水装置や土壌水分センサー、ビニールハウスソリューションの開発および販売を展開する株式会社SenSprout(センスプラウト)が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する「2020年度 研究開発型スタートアップ支援事業/ Product Commercialization Alliance(PCA)」に採択された。
同社が採択を受けた事業は、「灌水アルゴリズムを実装した遠隔自動潅水制御システムの開発販売」というもので、同社は事業を通じて「手動灌水との比較において単位面積あたりの収量は同等という条件の下、短時間で作物が栽培・収穫できる環境を実現したい」としている。

「研究開発型スタートアップ支援事業/ Product Commercialization Alliance(PCA)」は、概ね3年以上の継続的な売上と具体的な経営計画を持つ研究開発型スタートアップを対象とした助成事業だ。助成率は、助成対象経費の3分の2以下で原則2億5000万円までが助成される。
SenSproutは、国立大学法人東京大学発のスタートアップ企業で、農業用の潅水制御装置であるセンスプラウト(SenSprout)や土壌水分センサー等の開発・販売を手がけており、インターネットを利用した潅水制御システムで、通常は手動で行われる潅水作業の操作がスマートフォン等のデバイスから遠隔制御できるのが特徴。
土壌水分センサーは、土壌にある水分と温度のグラフ化および栽培管理のデータ共有等が遠隔で行えるワイヤレスセンサーで、水分量と温度の変化の通知ほか、計測データのダウンロード機能も備える。
農業を目的としたビニールハウスやガラスハウス等の施設は、国内に約4万6500ヘクタール分あると言われているが、そのうち98.5%の施設は、天窓や換気扇、暖房機を制御する環境制御装置が設置されておらず、生産性が低い状況にあるという。
今回の事業は、これらの施設の生産性向上を目的に、土壌水分センサーで得た計測値から灌水実施の必要性をアルゴリズムが判断して、自動で灌水予約を登録するシステムの開発を進めるというもの。
灌水予約の登録は、現在も土壌水分センサーで得た計測値を基に実施されているが、人間による目視の確認と判断のみで行われているそうだ。
同社は、「自動予約に向けたアルゴリズムは仮の状態まで完成している」と述べており、今回の助成事業を通じて開発の最終化を図りたい考えを示している。システムの販売は来年を予定しているとのこと。
株式会社SenSprout(センスプラウト)
https://sensprout.com/ja/
「2020年度 研究開発型スタートアップ支援事業/ Product Commercialization Alliance(PCA)」
https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100248.html
同社が採択を受けた事業は、「灌水アルゴリズムを実装した遠隔自動潅水制御システムの開発販売」というもので、同社は事業を通じて「手動灌水との比較において単位面積あたりの収量は同等という条件の下、短時間で作物が栽培・収穫できる環境を実現したい」としている。

「研究開発型スタートアップ支援事業/ Product Commercialization Alliance(PCA)」は、概ね3年以上の継続的な売上と具体的な経営計画を持つ研究開発型スタートアップを対象とした助成事業だ。助成率は、助成対象経費の3分の2以下で原則2億5000万円までが助成される。
SenSproutは、国立大学法人東京大学発のスタートアップ企業で、農業用の潅水制御装置であるセンスプラウト(SenSprout)や土壌水分センサー等の開発・販売を手がけており、インターネットを利用した潅水制御システムで、通常は手動で行われる潅水作業の操作がスマートフォン等のデバイスから遠隔制御できるのが特徴。
土壌水分センサーは、土壌にある水分と温度のグラフ化および栽培管理のデータ共有等が遠隔で行えるワイヤレスセンサーで、水分量と温度の変化の通知ほか、計測データのダウンロード機能も備える。
自動灌水予約システムで温室栽培の生産性向上を目指す
農業を目的としたビニールハウスやガラスハウス等の施設は、国内に約4万6500ヘクタール分あると言われているが、そのうち98.5%の施設は、天窓や換気扇、暖房機を制御する環境制御装置が設置されておらず、生産性が低い状況にあるという。
今回の事業は、これらの施設の生産性向上を目的に、土壌水分センサーで得た計測値から灌水実施の必要性をアルゴリズムが判断して、自動で灌水予約を登録するシステムの開発を進めるというもの。
灌水予約の登録は、現在も土壌水分センサーで得た計測値を基に実施されているが、人間による目視の確認と判断のみで行われているそうだ。
同社は、「自動予約に向けたアルゴリズムは仮の状態まで完成している」と述べており、今回の助成事業を通じて開発の最終化を図りたい考えを示している。システムの販売は来年を予定しているとのこと。
株式会社SenSprout(センスプラウト)
https://sensprout.com/ja/
「2020年度 研究開発型スタートアップ支援事業/ Product Commercialization Alliance(PCA)」
https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100248.html
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