「農研機構技報(NARO Technical Report)」第6号の特集は「農村の活性化・高付加価値化」

農研機構は、最新の研究技術の成果を紹介した「農研機構技報(NARO Technical Report)」の第6号を発行した。
今回の特集は、「農村の活性化・高付加価値化」で、機能性茶品種の導入による新産地形成やICT活用による地域資源の管理など新たな農業モデルを紹介した記事が掲載されている。


農研機構技報(NARO Technical Report)は、農研機構の最新の研究技術や成果を紹介した技報誌だ。
開発した研究成果の連携や成果の実用化の加速を目的に、特集やトピックスなどを交えながら、産業界や農業界、大学、マスコミ等へ発信している。

2019年8月に創刊され、これまで5刊を発行。過去には「ドローン」や「スマート農業」「品種開発」などの特集を取り扱った。今回発行された第6号では、地域資源を生かした農業・農村の活性化と高付加価値化につながる技術開発の一端を紹介、冊子のほか同機構のホームページ上でも公開されている。

農村の活性化・高付加価値化に向けた事例を紹介


2020年第6号の特集では、農村の活性化・高付加価値化に向けた事例が紹介されている。
機能性茶品種の導入により新たな茶産地となった徳之島(鹿児島県)の現状ほか、ICTを活用した地域資源管理と農村振興、農作物の栽培過程で産出される原料を肥料に活用する取り組みなどが挙げられる。

トピックスでは、地域に適したリンゴ早期成園化技術への取り組みや九州沖縄経済圏スマートフードチェーンプロジェクトに関する内容が掲載された。

農研機構技報(NARO Technical Report)第6号目次


4P・特集「農村の活性化・高付加価値化」
5P・特集によせて
6P・機能性茶品種の導入による新たな茶産地「徳之島」の誕生
10P・ICTを活用した地域資源管理と農村振興
14P・多様な人材が参画する新たな農業モデル
18P・地域資源としての生物多様性
22P・農業から産出される副産物を肥料原料に
26P・「地図タイル」による地図データの提供と高度利用
30P・経営改善に向けたGAPの活用方策

【トピックス】
34P・地域に適したリンゴ早期成園化技術
36P・九州沖縄経済圏スマートフードチェーンプロジェクト
38P・温故知新


農研機構
http://www.naro.affrc.go.jp/
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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