農研機構の「農業機械技術クラスター事業」に新たな研究課題3件が追加
農研機構農業技術革新工学研究センターは、2018年4月に開始した「農業機械技術クラスター事業」について、新たな研究課題となる3件の追加を発表した。
「農業機械技術クラスター事業」は、地域農業の機械化を支援する課題や次世代技術の実用化を目指す課題など、農業生産現場からの多様なニーズに対応するための事業。同事業が対応する研究課題の合計は13件となる。
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「農業機械技術クラスター事業」は、農業機械技術に関する知見を有する民間企業や農業関係団体、研究機関、大学、行政、生産者らの有識者で構成される、農業生産現場の課題解決を目的とした研究・開発のプロジェクトである。
事業では、多様化する農業生産現場のニーズに即応するための研究が3つの分類で実施されている。
今回、追加された研究課題は、「ライスセンターのスマート化システムの開発」、「茶園用除草機の開発」、「イアコーン収穫スナッパヘッドの現地適応化」の3件だ。
「ライスセンターのスマート化システムの開発」
中小規模のライスセンターにおける「機器の連動システムによる自動化ニーズ」に対応するもの。
ライスセンターで使用される乾燥機や籾摺り機は、個別機器としての自動化は実現しているが、これらを連動するシステムの開発は進んでいない現状という。
研究では、「ライスセンターの自動化・情報化および圃場情報との連携を実現するライスセンターのスマート化システムの開発を進める」としている。
「茶園用除草機の開発」
茶園における「畝間および樹冠下の除草が可能な茶園除草機のニーズ」に対応するもの。
茶園は、樹冠下のスペースが狭く、既存の除草機が利用できない特性から、除草作業に非常に多くの労力を要し、このことが規模拡大や増産の妨げになっているという。
研究では、「茶園の畝間および樹冠下の除草が可能な乗用型摘採機や茶園管理機に装着するアタッチメント式の除草機を開発を進める」としている。
「イアコーン収穫スナッパヘッドの現地適応化」
都府県における「イアコーン生産に使用する安価で小型な収穫機械の導入と推進」に対応するもの。
トウモロコシの雌穂であるイアコーンの収穫は、高額な海外製の大型収穫機械を使用した作業を主としているため、北海道を除く都府県では機械の導入が困難な状況にあるという。
研究では、「都府県のコントラクタに普及している汎用型飼料収穫機のアタッチメントとして、倒伏したトウモロコシへの適応性を高めたイアコーン収穫用のスナッパヘッド(専用の収穫機アタッチ)の開発を進める」としている。
農研機構農業技術革新工学研究センターでは、「遠隔操作式高能率法面草刈機の研究」や「野菜畑における多年生雑草の物理的防除技術の研究など、今回追加された3件の課題以外にもさまざまな研究に取り組んでいる。今後も生産現場からの要望に即応できるよう、引き続き研究を進める考えを示している。
農研機構農業技術革新工学研究センター
http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/iam/
「農業機械技術クラスター事業」は、地域農業の機械化を支援する課題や次世代技術の実用化を目指す課題など、農業生産現場からの多様なニーズに対応するための事業。同事業が対応する研究課題の合計は13件となる。
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農業機械技術に関する有識者らの研究・開発のプロジェクト
「農業機械技術クラスター事業」は、農業機械技術に関する知見を有する民間企業や農業関係団体、研究機関、大学、行政、生産者らの有識者で構成される、農業生産現場の課題解決を目的とした研究・開発のプロジェクトである。
事業では、多様化する農業生産現場のニーズに即応するための研究が3つの分類で実施されている。
- 地域農業機械化支援タイプ
- 革新コア技術実用化タイプ(民間における開発を一層加速化するための革新的実用化技術の共同研究)
- 次世代革新基盤技術タイプ
ライスセンターのスマート化システムの開発など、新規課題3件が追加
今回、追加された研究課題は、「ライスセンターのスマート化システムの開発」、「茶園用除草機の開発」、「イアコーン収穫スナッパヘッドの現地適応化」の3件だ。
「ライスセンターのスマート化システムの開発」
(研究期間:2020~2022年度/革新コア技術実用化タイプ※土地利用型)
中小規模のライスセンターにおける「機器の連動システムによる自動化ニーズ」に対応するもの。
ライスセンターで使用される乾燥機や籾摺り機は、個別機器としての自動化は実現しているが、これらを連動するシステムの開発は進んでいない現状という。
研究では、「ライスセンターの自動化・情報化および圃場情報との連携を実現するライスセンターのスマート化システムの開発を進める」としている。
「茶園用除草機の開発」
(研究期間:2020~2022年度/地域農業機械化支援タイプ※茶園)
茶園における「畝間および樹冠下の除草が可能な茶園除草機のニーズ」に対応するもの。茶園は、樹冠下のスペースが狭く、既存の除草機が利用できない特性から、除草作業に非常に多くの労力を要し、このことが規模拡大や増産の妨げになっているという。
研究では、「茶園の畝間および樹冠下の除草が可能な乗用型摘採機や茶園管理機に装着するアタッチメント式の除草機を開発を進める」としている。
「イアコーン収穫スナッパヘッドの現地適応化」
(研究期間:2020~2022年度/革新コア技術実用化タイプ※畜産)
都府県における「イアコーン生産に使用する安価で小型な収穫機械の導入と推進」に対応するもの。
トウモロコシの雌穂であるイアコーンの収穫は、高額な海外製の大型収穫機械を使用した作業を主としているため、北海道を除く都府県では機械の導入が困難な状況にあるという。
研究では、「都府県のコントラクタに普及している汎用型飼料収穫機のアタッチメントとして、倒伏したトウモロコシへの適応性を高めたイアコーン収穫用のスナッパヘッド(専用の収穫機アタッチ)の開発を進める」としている。
農研機構農業技術革新工学研究センターでは、「遠隔操作式高能率法面草刈機の研究」や「野菜畑における多年生雑草の物理的防除技術の研究など、今回追加された3件の課題以外にもさまざまな研究に取り組んでいる。今後も生産現場からの要望に即応できるよう、引き続き研究を進める考えを示している。
農研機構農業技術革新工学研究センター
http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/iam/
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