自律走行ロボットによる運搬作業の自働化サービス「SUPPOT」がテストマーケティングを開始

株式会社ソミック石川と株式会社ソミックマネージメントホールディングスは、自律走行ロボット活用した運搬作業の自働化サービス「SUPPOT(サポット)」のテストマーケティングを開始した。

「SUPPOT(サポット)」は、重量積載と不整地走行が可能な自律走行ロボットによる運搬作業の自働化サービスで、両社はサービスの提供を通じて、「農業分野等における人手不足の解消や労働災害の防止、作業の効率化につなげたい」としている。


ソミック石川は、 自動車の走行部に取り付けるボールジョイントや運転席等のシートに装着して衝撃を和らげるダンパー製品等の開発・製造を手がける自動車部品メーカー。提案から設計・開発・製造・出荷までのすべてを自社で行う「一貫生産体制」を構築する。

同社の主力製品であるボールジョイントは、人間で言うところの関節のような役割を果たす自動車の保安部品で、ステアリング系ほかサスペンション系などに使用される。

ソミックマネージメントホールディングスは、ソミック石川ほかグループ企業を統括するソミックグループの持株会社で、「人のつながりを大切にし、力いっぱいの努力で世の中の役に立ち、愛される会社となる」を理念に、事業領域・製品の新たな可能性に挑戦していくための最適な業務を推進する。

重量物の運搬作業を自律走行ロボットを用いて自動化


「SUPPOT(サポット)」は、重量物の運搬作業など人間の筋肉に大きな負担を与える重筋作業と呼ばれる作業を自律走行ロボット用いて自動化するサービスだ。

両社は以前よりソミック石川のボールジョイント開発で培ったサスペンション機構のノウハウを生かし、走破性と汎用性に優れた自律走行ロボットの開発を進めてきた。

今回のテストマーケティングでは、ロボットを活用した業務効率化の研究を進める農業関連企業等を対象に、サービスの提供ほか実装に向けた共同研究を行う方針を固めている。

両社は、テストマーケティングの結果を基に、自律走行ロボットを活用した運搬作業の普及を促進したい考えだ。


SUPPOT(サポット)
https://suppot.jp/
株式会社ソミック石川
http://www.somic.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
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  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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