リベルダージ、農薬自動散布ドローン「AD616-S」を発売

リベルダージ合同会社は、操縦機のモニターに表示されるアプリの地図データを活用して農薬を自動散布する農業用ドローン「AD616-S」を発売した。本体価格は120万円~135万円(税抜)。

「AD616-S」は、除草剤や殺虫剤等の農薬散布ほか種蒔きや融雪剤の散布等にも使用できる農業用ドローンだ。
同社は今回の発売に合わせ、「AD616-S」の操縦に必要なパイロットの育成講習ほか機体サポートや操縦代行サービス等の関連サービスも開始した。


リベルダージは、国土交通省航空局が認定する無人航空機を対象にした管理団体「無人航空機操縦士養成協会」に所属するドローン専門のIT企業。ドローンビジネスのトータルサービスを提供する企業として、機体販売ほかパイロットの育成講座、各種サポート事業等を展開する。

同社は2018年3月の創業以来、ドローンの飛行許可申請に必要な技能証明書を発行するライセンススクールの運営を通じて、ドローンパイロットの育成に取り組んできた。

現在はドローンビジネス向けのドローンスクール管理団体「ドローンビジネスアカデミー(UBA)」に所属する日本唯一の企業として、自動操縦に必要な運行管理や管制コントロール、業務プロセス管理等のシステムを提供している。

ドローンの操縦経験がない農業者でも安全な農薬散布を実現


「AD616-S」は、操縦機のモニターに表示されるアプリの地図データを活用して農薬を自動散布する農業用ドローン。
ドローンの操縦経験がない農業者でも安全な農薬散布を可能にする機能やサービスが備えられているという。
特徴は以下の3つだ。

1.自動散布を4つのモード設定


自動散布に必要な圃場データは、「ABモード」、「M+モード」、「地図上でエリア選択」、「GPSでポイント指定」の4つのモードで設定。設定された圃場データは保存されるため、同じ圃場であれば再設定することなく利用できるという。

2.ドローンビジネスアカデミーによる完全サポート体制


大型の農業用ドローンは、一般のドローンと比較して落下等による事故の危険性も高いといわれる。
ドローンビジネスアカデミーでは、こうした危険性を未然に防止するため、熟練インストラクターによる講習や農業者の人手不足を支援する操縦代行サービス等を提供している。

3.大型圃場向けのカスタムも可能


本体規格は、軸間寸法が1628㎜、飛行時寸法が1720㎜×1580㎜×556㎜、折り畳み時寸法が1073㎜×856㎜×546㎜、重さ7㎏、最大離陸重量36㎏。農薬の散布は液剤(16L)・粒剤(21㎏)の両方に対応するほか、25Lタンク1基や10Lタンク2基など大型圃場向けへのカスタムも可能という。

付属品を含む製品セット・各種サービスの料金および導入までのステップは以下の通り。

製品セットおよび各種サービスの料金
導入までのステップ



パイロット・運行管理者の育成講習ほか操縦代行サービスも展開


農薬散布は、雑草や病害虫が増える夏のシーズンに作業が集中するといわれている。

農薬の散布作業は、農薬タンクの容量を含めると重さ10kg以上になる「背負い式」農薬散布機を用いた歩行による作業が一般的だが、炎天下での作業による身体的リスクおよび散布精度による収穫量への影響が課題という。

農業用ドローンは、農業現場における省力化に向けた新たな技術として注目を集める一方で、パイロットほか安全運行管理者の合計2名の育成が求められるなど、人材不足に悩む農業者の負担を増やすという側面もある。

同社は、「AD616-S」の発売にあたり、「ドローンパイロットおよび運航管理者の育成が困難な農業者は当社の操縦代行サービスを活用してほしい」とコメントしている。


リベルダージ合同会社
https://www.liberdade.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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