農産物の流通を見える化する「nimaru」、JAグループと連携

農業生産者と流通事業者をつなぐ農業流通特化型のSaaSサービス「nimaru」を提供する株式会社kikitoriは、JAグループと連携し、既存事業の拡大と流通現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を加速する方針を固めた。

日本の農産物流通は、電話やFAX、紙などアナログな手段と現場担当者の経験と勘に頼らざる負えない業務内容から、生産者と消費者が求める双方のニーズに対して十分に対応できていない状況という。同社は「nimaru」の提供を通じて、農産物流通の効率化および可視化を支援する。

「nimaru」を通じて農業流通現場のDX化に取り組む


「nimaru」は、スマートフォンやタブレット等のデバイスを使用して、流通業務の効率化や可視化をサポートするアプリ。生産者の出荷情報をタイムリーに確認できるほか、送り状や販売原票など各種帳票類を自動作成できるのが特徴だ。
生産者の出荷情報は、農産物流通の現場で発生しやすい情報の属人化を防ぐ狙いから、統一のフォーマットを使用。
流通事業者が使用する既存のシステムと連携すれば、1日当たり数時間を要する入荷入力業務を大幅に短縮でき、生産者が求める日々の販売情報も自動配信される仕組みとなっている。

農業流通業界は、近年の流通構造の変化や働き方改革等の影響から、流通現場におけるDX化への期待が高まりつつある。同社は、農業流通業界のDX化において大きな役割を担うJAグループと連携して、「農とテクノロジーを通して世界中の人々を笑顔にする」をミッションに、流通現場の改革と最適化に取り組みたい考えだ。

なお、株式会社kikitoriは、農林中金イノベーション投資事業有限責任組合を引受先とした3000万円の資金調達を実施している。

株式会社kikitori
https://kikitori.jp/
「nimaru」サービスサイト
https://nimaru.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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