「農研機構技報(NARO Technical Report)」第7号発行 特集は「品種開発」の第2弾

農研機構は、最新の研究技術の成果を紹介した「農研機構技報(NARO Technical Report)」第7号を発行した。
今回の特集は「品種開発II」で、ダイコン、ダリア、茶、サツマイモ、ソバ、さとうきび等の新品種を紹介した記事を掲載している。


農研機構技報(NARO Technical Report)は、農研機構の最新の研究技術や成果を紹介した技報誌だ。
開発した研究成果の連携や成果の実用化の加速を目的に、特集やトピックスなどを交えながら、産業界や農業界、大学、マスコミ等へ発信している。

2019年8月に創刊され、これまで6刊を発行。過去には「ドローン」や「スマート農業」「農村の活性化・高付加価値化」などの特集を取り扱った。今回発行された第7号では、変化する人間社会をより豊かにする品種開発の取り組みの一端を紹介。冊子のほか同機構のホームページ上でも公開している。

農研機構による品種開発の取り組み事例を紹介


第7号の特集では、農研機構が取り組む品種開発の事例を掲載。においや黄変が発生しないダイコンの新品種ほか、良日持ち性ダリアの新品種、べにはるかやふくむらさきなどの高糖度サツマイモ品種を紹介した。

トピックスでは、ジャガイモシロシストセンチュウに強い抵抗性を持つばれいしょ品種「フリア」に関する内容や、産業標準化活動に優れた功績を残した個人・組織を表彰する産業標準化事業表彰に関する内容が掲載されている。

農研機構技報(NARO Technical Report)第7号目次


4P・特集「品種開発II」
5P・特集によせて
6P・ においや黄変が発生しないダイコン新品種の育成
10P・良日持ち性ダリア新品種 エターニティシリーズの育成
14P・海外需要が高い抹茶・粉末茶に適した緑茶用新品種「せいめい」
18P・高糖度サツマイモ品種「べにはるか」と「ふくむらさき」
22P・収量性、品質に優れるソバ「キタミツキ」
26P・株出し多収性さとうきび新品種「はるのおうぎ」

【トピックス】
34P・ジャガイモシロシストセンチュウ抵抗性品種「フリア」
36P・産業標準化事業表彰
38P・温故知新


農研機構技報 第7号 Web公開リンク
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/naro/naro_technical_report/137955.html
農研機構
http://www.naro.affrc.go.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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