農家のDX化に取り組む熊本の若手農業者集団「AGRI WARRIORS KUMAMOTO」が本格始動

熊本県農業の発展や地域経済への貢献を柱に、100年先も続く農家を目指す若手農業者集団AGRI WARRIORS KUMAMOTOが、株式会社ADDIXとdot button company株式会社が共同運営する地域DX支援プログラム「sameboat(セイムボート)」を通じて資金調達後、Webサイトを公開し、オンラインを起点に活動を開始した。


「sameboat」は、地域産業の持続的なサポートを目的に、情熱を持つ地域の事業者と優秀なパートナー企業・クリエイターをマッチングして、その活動に必要な資金を提供する支援者を募るプログラムである。

AGRI WARRIORS KUMAMOTOは、「sameboat」の第一号案件だ。公式Webサイトの開設日が2016年4月14日に発生した熊本地震の5年後にあたることから、「あの日を忘れずこれからも前進していく」という想いを込めて同日に組織を一般社団法人化した。

ビジュアルにこだわった未来志向型のWebサイトを開設


AGRI WARRIORS KUMAMOTOが開設した公式Webサイトは、従来の農家のイメージを覆すビジュアルをキーポイントに、第一線で活躍するアートディレクターやフォトグラファーを起用。2020年10月から挑戦した、およそ2カ月間に渡るクラウドファンディングで得た支援金119万3240円(目標金額100万円)を元に制作したものである。

Webサイトの公開日と同日に開催したオンラインイベントは、蔦屋書店熊本三年坂の「ヒノマルキッチン」を会場にメンバーが集結。dot button company代表である中屋氏とのトークセッションでは、 AGRI WARRIORS KUMAMOTOリーダーの内田氏が長年温めていた構想が「sameboat」の支援によって実現したことが述べられた。


AGRI WARRIORS KUMAMOTOでは、Webサイトを起点に、オンライン上でのコミュニティ形成やイベントの開催、他業種とのコラボレーションなど農業者の未来をつくる取り組みを継続していく考えを示している。


AGRI WARRIORS KUMAMOTO公式Webサイト
https://agriwarriors.jp
地域DX支援プログラム「sameboat(セイムボート)」
https://sameboat.jp/
株式会社ADDIX
https://www.addix.co.jp/
dot button company株式会社
https://dotbuttoncompany.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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