施設園芸向け自走式運搬&噴霧ロボット、愛知県のロボット推進事業に採択

有機農業ロボット技術・AIの3つを組み合わせて持続可能な農業生産の実現を目指す株式会社トクイテンは、愛知県が主催するサービスロボット社会実装推進事業「あいちロボットトランスフォーメーション(ARX)」の採択を受けた。

「あいちロボットトランスフォーメーション(ARX)」は、ロボット技術を活用した社会変革を目標に、専門家が監修した実証実験を実施して、その機能や効果を広く社会に発信する取り組みである。

トマト農園で運搬や農薬散布の検証を実施


同社が採択を受けたロボットは、施設園芸向けに開発された自律走行型の運搬・噴霧ロボット。


実証実験では、愛知郡東郷町にある同社のトマト農園「Toma ROSSO TOGO FARM」をフィールドに、以下の内容を実施する。

1.収穫物の運搬

実証内容
・安全性の確認
・人件費の削減
・その他の効果

実施内容

・運搬作業の一部のロボット化
・作業時間の計測
・作業者へのヒアリング

2.液体肥料・農薬の散布

実証内容
・タンク容量やノズルの配置・形状の検証
・人件費の削減
・散布の頻度
・その他の効果

実施内容

・一定エリアでの噴霧
・作業時間の計測
・作業者へのヒアリング

実証実験の開始は2021年12月頃を予定している。


株式会社トクイテン
https://about.tokuiten.jp/
あいちロボットトランスフォーメーション(ARX)
https://aichirx.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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