岡山県のやまこうファーム、太陽光利用の温室で国産コーヒーの収穫に成功

コーヒー苗の販売やコーヒー栽培のコンサルティング事業を展開するやまこうファーム株式会社は、太陽光パネルを設置した温室ハウスを利用して栽培した国産コーヒーの初収穫に成功した。

初収穫した国産コーヒーの実

太陽光パネルを活用したコーヒー栽培


やまこうファームは、国産コーヒーの栽培に取り組む岡山県岡山市の農業法人。バナナやパパイヤなど日本での栽培が難しいといわれている熱帯植物の栽培に成功しているのが特長で、自社農園の観光事業化や六次産業化にも取り組んでいる。

やまこうファームのコーヒーの木
やまこうファーム代表の山本耕祐氏
今回収穫に成功したコーヒーは、太陽光パネルを設置した温室で栽培されたもの。コーヒーは直射日光を嫌うため、太陽光パネルの遮光部分との相性がいいという。

太陽光パネルを設置した栽培施設
現在はコーヒー農園を開設したい個人・企業・団体を募集して国産コーヒーの栽培をサポートする「JAPAN COFFEE PROJECT(ジャパン・コーヒー・プロジェクト)」を推進している最中で、今後は関西農業week(2022年3月開催)や 東京農業week(2022年10月開催)など各種農業イベントへの出展も予定している。



JAPAN COFFEE PROJECTのロゴ

同社は、今回の収穫を機に世界4位の消費量であるコーヒーの国産化を進めることで、太陽光発電とコーヒー農園を組み合わせた新たな農業生産を普及したい考えだ。


やまこうファーム株式会社
https://www.yamakoufarm.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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