データを活用した営農指導が行える「RightARM for Ex」が2月7日にリリース

農業経営専用のクラウドサービス「RightARM(ライトアーム)」を提供するテラスマイル株式会社は、自治体やJAが管理する生産者情報をデジタル化して農業経営の高度化を実現する「RightARM for Ex(ライトアーム・フォー・イーエックス)」を2022年2月7日(月)にリリースする。価格は年間110万円から。


「RightARM(ライトアーム)」は、農作物の生育状況や気象情報、環境データなど異なるデータを組み合わせた情報分析を実施して、農業経営の計画に必要な意思決定をサポートする農業専用の情報基盤である。

JA・市町村の生産者情報をデジタル化


今回、同社がリリースする「RightARM for Ex」は、全国のJA・市町村がアナログで管理している生産者情報をデジタル化して、農業経営を見える化するサービスである。「令和3年度 農林水産省 農業支援サービス育成対策」の一環として、農業経営指標のDX化に必要な労働時間の見える化や、簡易出荷傾向予測のアルゴリズムの実証を行いリリースに至った。


対象は露地野菜、 施設園芸、 お茶などで、以下3つの特長を挙げている。

RightARM for Exの特長
  1. 気象・市況・出荷・労務データを活用した営農指導・担い手育成が可能。
  2. 各種センサーや栽培管理システム等で得たデータを集計・見える化して多様な実績分析が可能。(オンラインワークショップも開催)
  3. 各JA・市町村が目指す農業経営指標(営農マニュアル)を従来の約2割のコストで作成。

〈利用手順〉
1.要件ヒアリング
産地の現状と課題、目指す姿をヒアリング。
2.目標設定ワークショップ
効果的なデータ活用を行うためのワークショップを開催。
3.導入準備・データ活用
運用の準備とRightARMを用いたデータの収集・分析を実施。
4.実績分析ワークショップ
産地での実績分析・効果測定を実施。
5.DX指標作成
出荷量・売上・コスト・労働時間等の指標を作型別に作成。

千葉県で開催されたワークショップの様子
鹿児島の堀口製茶で開催されたワークショップの様子
農林水産省は、農業人口の減少や高齢化、担い手不足等の課題を背景にデータを活用した農業生産を推進している。しかし、全国のJA・市町村では、生産者情報をアナログで管理している所が多く、「データを活用した営農指導・担い手育成を検討しても実際の指導・育成には使用できない」という課題を抱えていた。

同社は「RightARM for Ex」の提供を通じ、生産者情報を全国のJA・市町村と共有していくことで、「デジタルデータを活用した農業産地形成と営農指導の高度標準化に貢献したい」としている。


テラスマイル株式会社
https://terracemile.jp/
RightARM(ライトアーム)
http://rightarm.jp/
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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