ピーマン自動収穫ロボット「L」の実証実験が鹿児島県でスタート

宮崎県児湯郡新富町を本拠に農業用ロボットの開発を手がけるAGRIST株式会社は、ピーマン自動収穫ロボット「L」の実証実験を鹿児島県で開始した。


「L」は、宮崎県児湯郡新富町の農家の声を反映して開発したピーマン専用の自動収穫ロボットである。

特長は以下の通り。

ピーマン自動収穫ロボット「L」の特長
1.吊り下げ式のワイヤーを使用した移動
ハウス内に吊り下げたワイヤーを利用して移動するため、ぬかるみや落ち葉など障害物の影響を受けない。
2.独自の収穫ハンド
独自の収穫ハンドを使用して、収穫後に行われているピーマンの余分な茎を切り取る作業を収穫作業と同時に実行する。
3.データ収集
ピーマンの生育状況を撮影した画像データを収集・蓄積してAIがデータを分析。2022年3月には、病害への警告や収穫量の予測等を行うサービスの提供が予定されている。

適応性の検証と課題整理等を実施


今回の実証実験は、鹿児島県が農業の持続的発展を目的に策定した「鹿児島県スマート農業推進方針」を受けてのもの。概要は以下の通りだ。

実証実験の概要
1.実証内容
・鹿児島県でのピーマン栽培における自動収穫ロボットの適応性の検証と課題整理
・自動収穫ロボットの活用に関する知見や留意点等の策定
2.実証期間
・2022年2月14日(月)~2022年3月16日(水)
3.実証場所
・鹿児島県農業開発総合センター(鹿児島県南さつま市金峰町大野2200)


鹿児島県は全国4位の生産量を誇る日本有数のピーマン産地として知られているが、近年は農業人口の減少や高齢化等の課題を背景に担い手不足が深刻化しているという。

同社は今回の実証実験を通じ、ロボットを活用した収穫作業の省力化・効率化を推進することで鹿児島県農業のスマート化に貢献したい考えだ。


AGRIST株式会社
https://agrist.com
鹿児島県スマート農業推進方針
https://www.pref.kagoshima.jp/ag05/documents/71152_20191112100829-1.pdf
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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