GINZAFARM、パプリカの収穫時期などを予測するAI搭載農業ロボットを開発

東京都中央区銀座を本拠に農業ロボット等の開発を手がけるGINZAFARM株式会社は、パプリカの収穫時期と収量を予測するAI搭載の農業ロボット「レール対応型FARBOT」を開発した。


果実の色味を参考に生育状態を診断


「レール対応型FARBOT」は、「令和3年度スマート農業実証プロジェクト(実証課題名:パプリカスマート商流実現と他社間連携による安定出荷体制の構築)」の一環で開発された農業用のロボットである。

宮城県栗原市・石巻市で実施した実証実験では、温湯暖房用のパイプレールが設置された3つの園芸施設(ベジ・ドリーム栗原、デ・リーフデ北上、デ・リーフデ大川)を実証フィールドに、新たな車輪構造を設計して、レールへの乗り入れや走行中のレール往復を確認したという。


特長は以下の通りだ。

  1. 果実の色味を参考にした生育状況(熟度)の診断。
  2. 自動走行スイッチによる簡単操作。
  3. 運搬作業や農薬散布などユーザーの要望に応じた機能の付加。
  4. 作業内容に応じた速度調整。(時速数百メートルから五キロメートル程度まで)



同社は「レール対応型FARBOT」の提供を通じ、宮城県産パプリカの安定出荷とブランド力向上に貢献したい考えだ。


GINZAFARM株式会社
https://smart.ginzafarm.co.jp/
令和3年度スマート農業実証プロジェクト(パプリカスマート商流実現と他社間連携による安定出荷体制の構築)
https://www.naro.go.jp/smart-nogyo/r3/subject/smart-shoryu/143345.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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