長野県を本拠にロボット技術を活用した農業生産の負担軽減に取り組む株式会社ハタケホットケは、小規模農家向けの水田専用除草ロボット「ミズニゴール」を開発した。


現在日本では、農薬や化学肥料に依存しない環境保全型農業への転換が求められているが、小・中規模農家が多い水稲栽培の現場では、除草作業などにかかる人手や費用を捻出することが難しく、「無農薬栽培や減農薬栽培など環境負荷の少ない農業生産を検討しても実践できない」という課題を抱えていた。

除草剤不要のラジコン式除草ロボット

「ミズニゴール」は、水田の泥をかき混ぜながら走行して、雑草の光合成を遮断するラジコン式の車両ロボットである。



特長は以下の通り。

• 10アールあたり約2時間かかる水田の除草作業を20分前後で完了できる設計
• 防水性・耐久性に優れたグラスファイバー素材による軽量な本体（約7kg）
• 壊れにくいシンプルな構造

現在は、実証実験に参加する事業者を募集している最中で、2023年春にはGPSを搭載したソーラー駆動型モデルのリリースも予定しているとのこと。

同社は「ミズニゴール」の提供を通じて日本の小・中規模農家が抱える課題を解決し、環境保全型農業の普及を支援していきたい考えだ。


株式会社ハタケホットケ
https://hhtk.jp/