自動化栽培の「Techno Farm」、植物工場として初の「Mizuho Innovation Award」受賞

次世代型農業生産システム 「Techno Farm」を導入した植物工場「テクノファームけいはんな」を運営する株式会社スプレッドが、「Mizuho Innovation Award 2022年1-3月期」に選出された。

出典:https://www.spread.co.jp/files/news_20220407.pdf

「Mizuho Innovation Award 」は、イノベーティブな事業に挑戦するスタートアップ企業を対象にビジネスモデルの優位性やチーム力、成⾧可能性等を四半期ごとに評価して、その成長をサポートする株式会社みずほ銀行主催のビジネスコンテストである。

植物工場の課題を解決


「Techno Farm」は、IoT技術・自動化栽培技術・水のリサイクル技術・環境制御技術・植物工場専用のLED照明の5つを組み合わせて開発した次世代型の農業生産システム 。

「高品質な野菜の安定生産」、「生産コストの削減」、「環境の保全」に同時に取り組めるのが特長で、以下の成果を収めている。

  • 栽培工程の約7割を自動化 
  • 1日約1万6000リットルを節水 
  • 大規模栽培でも対応可能な高度な環境制御技術の確立
  • 植物工場専用LED照明による省電力化
  • IoTを活用した栽培管理システムによる業務の効率化 

出典:https://www.spread.co.jp/files/news_20220407.pdf

出典:https://www.spread.co.jp/files/news_20220407.pdf

今回の受賞理由は、植物工場の課題である稼働率の改善やエネルギー消費の削減、水資源の有効活用など、環境負荷の低い生産方法が評価されたもの。現在は1日8トンを超える生産量(パートナー工場含む)を背景に、自社ブランドの野菜を全国4500店舗の小売店に出荷している。

出典:https://www.spread.co.jp/files/news_20220407.pdf

同社は、植物工場企業では初めてとなる今回の受賞を機に、さらなる事業拡大を進める構えだ。


株式会社スプレッド
https://www.spread.co.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
パックごはん定期便