タキイ種苗と徳島大学、RCカーを活用した農作業支援装置を共同で研究

タキイ種苗株式会社は徳島大学大学院社会産業理工学研究部安野研究室と共同で、市販のラジオ・コントロールカー(RCカー)を活用した農作業支援装置の実証実験を開始した。



両者が開発を進める農作業支援装置は、保温資材の運搬など50メートル以上の距離を何度も往復する作業を省力化するもの。

想定する利用シーン
  1. ハウス内の栽培ベンチ下への送風ダクトの設置
  2. 連棟ハウスの遮熱剤(遮熱塗料)の塗布
  3. 施設内の清掃作業
  4. 畝間(通路)の除草作業
  5. ニンジン栽培などトンネル内への灌水チューブの設置
  6. 葉菜類圃場での灌水チューブの設置

今回の実証実験では、徳島県で広く栽培されているニンジン、サツマイモ、レタス、トマトの生産現場を対象に、カメラやモニター、センサーなど遠隔からの操作に必要な補助方法を検討する。

徳島大学大学院社会産業理工学研究部の安野教授

両者は2023年夏の完成を目標に、幅広い作物に使用できるモデルの開発に取り組む構えだ。


タキイ種苗株式会社
https://www.takii.co.jp/
徳島大学大学院社会産業理工学研究部
https://www.tokushima-u.ac.jp/tiss/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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