農研機構、栽培環境を精密に再現する「ロボティクス人工気象室」の運用を開始
農研機構は、「栽培環境エミュレータ」と「ロボット計測装置」の2つの装置を組み合わせて構築した「ロボティクス人工気象室」の運用を開始した。
「栽培環境エミュレータ」は、温度や湿度、CO2濃度などの気象因子を組み合わせて農作物の栽培環境を精密に再現する人工気象室。
過去の気象データや実現したい気象データをパソコンで入力して室内の環境を遠隔から制御できるのが特長で、従来の人工気象室の課題であった光の再現性を解決する高出力なLEDも装備している。
「ロボット計測装置」は、農作物の大きさや色などの形質の変化を連続的に計測する画像収集装置。
室内に取り付けた複数のカメラを使用して、農作物の形質の変化を自動で撮影するのが特長で、深層学習を利用した解析が可能なAI解析プラットフォームとも連携している。
今回、運用を開始した「ロボティクス人工気象室」は、さまざまな環境下で栽培する農作物の形質の変化を計測できるようにした装置。
AI研究用のスーパーコンピューター「紫峰」と連動しているため、「農研機構統合DB(ナロ リンクド データベース)」に含まれる病害虫や気象データ、遺伝資源、ゲノム情報等の農業データを用いた複合的な解析が可能。また、セキュリティ対策を講じた安全性の高いアクセス環境を整えることで、民間企業や大学、公設試験研究機関、JA、産地など外部機関のパソコンからもアクセスできるという。
農研機構は、「ロボティクス人工気象室」の運用を通じ、農作物の収穫時期や収量、品質等を精密に推定することで、気候変動に対応した農業技術の開発を推進していきたい考えだ。
農研機構
https://www.naro.go.jp/index.html
「栽培環境エミュレータ」は、温度や湿度、CO2濃度などの気象因子を組み合わせて農作物の栽培環境を精密に再現する人工気象室。
過去の気象データや実現したい気象データをパソコンで入力して室内の環境を遠隔から制御できるのが特長で、従来の人工気象室の課題であった光の再現性を解決する高出力なLEDも装備している。
「ロボット計測装置」は、農作物の大きさや色などの形質の変化を連続的に計測する画像収集装置。
室内に取り付けた複数のカメラを使用して、農作物の形質の変化を自動で撮影するのが特長で、深層学習を利用した解析が可能なAI解析プラットフォームとも連携している。
スーパーコンピューター「紫峰」と連動
今回、運用を開始した「ロボティクス人工気象室」は、さまざまな環境下で栽培する農作物の形質の変化を計測できるようにした装置。
AI研究用のスーパーコンピューター「紫峰」と連動しているため、「農研機構統合DB(ナロ リンクド データベース)」に含まれる病害虫や気象データ、遺伝資源、ゲノム情報等の農業データを用いた複合的な解析が可能。また、セキュリティ対策を講じた安全性の高いアクセス環境を整えることで、民間企業や大学、公設試験研究機関、JA、産地など外部機関のパソコンからもアクセスできるという。
農研機構は、「ロボティクス人工気象室」の運用を通じ、農作物の収穫時期や収量、品質等を精密に推定することで、気候変動に対応した農業技術の開発を推進していきたい考えだ。
農研機構
https://www.naro.go.jp/index.html
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