シン・エナジーと秋田県がミニトマト「恋ベリー」を栽培

再生可能エネルギー事業に取り組むシン・エナジー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:乾 正博)は、2019年2月に開始した淡路島でのオリーヴ栽培に続き、農業事業の第二弾として4月より秋田県大仙市でブランドミニトマト「恋ベリー」の栽培を開始した。



協業によるノウハウ習得

シン・エナジーは、ハウス農業に関する実績を持つ株式会社秋田農販(本社:秋田県大仙市、代表取締役:高橋 浩行)と協業で、ミニトマトを始めとしたハウス農業事業に進出した。

同社の狙いは農業経営のノウハウ習得だ。再生可能エネルギー事業と農業との相乗効果を生み出すためには、秋田農販が持つハウス農業に関する知識と経験が必要となる。

秋田農販は、従業員数が5人と少人数ではあるものの、JA(農業協同組合)を通さない独自の販売ルートを開拓し実績を伸ばしている企業だ。地元秋田県内の企業のみならず、首都圏の東急ストアや三越、伊勢丹など大手スーパーや百貨店とも取引をしている。

今回の協業は、同社の再生可能エネルギーに対する考えと、秋田農販の循環型農業(バイオ農業)の研究や、持続可能な社会形成への取り組みが一致したもので、その具体的事業がブランドミニトマト「恋ベリー」の栽培へつながった。

フルーティーな味わいはまるでフルーツ感覚!かわいいハート型が魅力のブランドミニトマト「恋ベリー」

秋田魁新報社が運営するクラウドファンディングサービス「FAN AKITA (ファンあきた)」では、「恋ベリープロジェクト」と題して、株式会社秋田農販の社長である高橋浩行氏が支援を募っている。支援者への特典はもちろん「恋ベリー」だ。


今後の取り組み

今後、シン・エナジー株式会社はハウス施設の拡大やバイオガスプラントから発生する消化液や、排熱及び木質バイオマスプラントから発生する排熱の活用も検討。農業に関するノウハウを習得していくことで、秋田県以外の地域での展開も計画している。

<参考リンク>
シン・エナジー株式会社
株式会社秋田農販
FAN AKITA (ファンあきた)
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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