トヨタ車体、車の生産技術を活用して農業の課題解決へ パートナーの募集を開始

日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」を運営するeiicon companyとトヨタ車体株式会社は、自動車開発で培った技術やノウハウを活用して社会課題の解決を目指す「TOYOTA AUTO BODY Open Innovation Program」を始動。農業・防災・環境素材の3つをテーマに取り組むパートナーの募集も開始している。


エコで効率的な農業の実現を


「TOYOTA AUTO BODY Open Innovation Program」は、トヨタ車体のビジョンである「HaCoB(ハコブ)を通じて世界に貢献 ~”クルマ+α”の技術でお客様に移動の自由を提供~」に共感するパートナー企業を募集して、世界が抱える社会課題の解決を目指していくプロジェクトである。

農業分野を対象にした募集テーマの概要と今後のスケジュールは以下の通り。

募集テーマ
・クルマづくりを“変えてきた”生産技術で、農業をエコで効率的に“変える
農業に生かせるトヨタ車体の生産技術
・燃料電池の要素技術を組み合わせて、環境に寄り添った循環するエネルギーで効率的に熱や電気を創り出す仕組み。(エネルギーを効率的に生み出す)
・使用頻度が低く放置すると劣化してしまうバッテリーを正規寿命に戻すリフレッシュ充電技術。(エネルギーを賢く貯める)
・ギアやシャフトを組み合わせた無動力で動く装置やセンサー類を使わない自動機。(エネルギーをうまく使う)
・手軽なモーターや柔軟度が高い組み立て素材を用いたオートメーション搬送技術。(エコで低コストな農業の実現)
農業への活用アイデア例
再生可能エネルギーを活用した発電による省エネルギー化。(農業機械の稼働やビニールハウスの加温など)
・バッテリー寿命の改善による機器のコスト削減。(農業機械の性能向上)
・オートメーション化によるエネルギーの最小化。(畑やハウス内の運搬作業など)
求めるパートナーイメージ
・農業向けの機器や設備などを提供しているメーカー。
・農業向けのデジタルソリューションを提供しているアグリテック企業。
・農業を経営および生産を管理している農業生産者や食品メーカー。
・その他、農業の生産工程に向けたソリューションを提供している企業など。
今後のスケジュール
・2022年12月16日(金)|エントリー締切
・2022年12月下旬|書類選考(必要に応じて面談選考の可能性あり。)
・2023年1月上旬|一次選考結果通知
・2023年1月中旬~3月中旬|インキュベーション期間
・2023年3月下旬|最終プレゼン
・2023年4月上旬|事業化に向けたネクストステップの判断


「TOYOTA AUTO BODY Open Innovation Program」募集ページ
https://eiicon.net/about/toyota-auto-body-oi2022/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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