パナソニック、IoT重量センサーを用いて米の発注業務を効率化する実証実験を開始

パナソニック株式会社は、株式会社public and co、株式会社つじ農園と共同で、IoT重量センサーを活用したお米の自動発注に関する実証実験を、神奈川県鎌倉市にある「関係案内所はつひので@材木座」で開始した。実証期間は2023年5月10日から2023年8月10日まで。

「関係案内所はつひので@材木座」
出典:https://hatsuhinode.studio.site/posts/t3YSNfiL

「関係案内所はつひので@材木座」は、人と人のつながりを生むことを目的に掲げたコミュニティ型のコワーキングスペース。キッチンスペースに用意されているお米を自由に炊いて食べられるのが特長で、他の利用者と一緒に食事が楽しめる大きいダイニングテーブルも置かれている。

「関係案内所はつひので@材木座」に置かれているダイニングテーブル
出典:https://hatsuhinode.studio.site/posts/t3YSNfiL

利用者に提供するお米を自動で発注


今回の実証実験は、パナソニックが開発したIoT重量センサーを用いて、「関係案内所はつひので@材木座」のキッチンスペースに用意されているお米を自動で発注するもの。

実証実験で使用しているIoT重量センサー
お米の残量が規定値まで減少すると自動で発注されるほか、お米をおいしく食べるレシピなどのメッセージも届く。

各社の役割は以下の通り。

パナソニック株式会社
・実証実験の企画および運営
・IoT重量センサーの提供
・発注/通知プラットフォームの構築
株式会社public and co
・コワーキングスペースの運営・提供
株式会社つじ農園
・お米の提供

パナソニックは今回の実証実験を通じ、「関係案内所はつひので@材木座」の管理人の業務効率化を図ると同時に、生産者と購買者のつながり効果を検証していく構えだ。


パナソニック株式会社
https://www.panasonic.com/
株式会社public and co
https://www.publicdots.com/
関係案内所はつひので@材木座
https://hatsuhinode.studio.site/
株式会社つじ農園
https://tarafuku.org/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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