農業会計ソフト「農業簿記12」が発売、インボイス制度と電子帳簿保存法にも対応

会計ソフトメーカーのソリマチ株式会社は、農業会計ソフト「農業簿記12」を2023年6月21日(水)に発売した。「農業簿記11」から4年ぶりにバージョンアップされたもので、2023年10月から施行されるインボイス制度や、2024年1月より義務化される電子帳簿保存法などにも対応している。


インボイス制度や電子帳簿保存法に対応


インボイス制度では、受け取った請求書の消費税を正しく処理する必要があるなど、請求書の発行だけではなく受取側の対応も求められる。

「農業簿記12」では、インボイス制度で求められる消費税の仕入税額控除における「免税等経過措置取引」に対応。これにより、相手方のインボイス制度対応によって、柔軟な処理が可能になる。


また、「令和5年度税制改正による電子帳簿等保存制度の見直し」や「優良な電子帳簿等保存」にも対応。これにより、65万円の青色申告特別控除を受けることが可能に。

なお、電子帳簿保存法では、「電子取引データ保存」、「スキャナ保存」、「電子帳簿等保存」の3つの区分があり、それぞれに必要となる要件が異なるが、「農業簿記12」ユーザー向けの無料アプリ「電子帳簿保存BOX」と連携させることで、3つの要件すべてに対応できるようになる。


このほか、ユーザーインターフェースも刷新。誰でも迷わず操作できるよう、ボタンの配置や配色などのデザインを見直し、操作性や視認性を向上させている。


同社は、今後も農業者の役に立つサービスを提供していく考えだ。


ソリマチ株式会社
https://www.sorimachi.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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