農家の悩みにLINEで答えるAIチャット「IPPUKU」がリリース

株式会社cv digitalは、ChatGPTのAPIを活用して農家の悩みを解決するLINE bot「IPPUKU(イップク)」を2023年6月23日(金)にリリースした。LINEのトーク機能を利用して、農業初心者からベテラン農家までのあらゆる悩みにAIチャットが答えるという。


農業分野に特化したAIチャット


株式会社cv digitalは、福島県郡山市を本拠にデジタルサービスの展開と企業のDXを推進する企業である。

同社がリリースした「IPPUKU」は、家庭菜園に挑戦しようとする農業初心者や駆け出しの新規就農者、事業拡大を目指すプロ農家など、農業に関する悩みを持つユーザーを対象にしたAIチャットサービス。農業の悩みを「生産」、「販売」、「経営」、「業務効率化」の4つの相談カテゴリーに分けることで、ChatGPTの回答の精度を高める工夫をしているという。

LINEで「友だち追加」後、トーク画面で「カテゴリーとメニュー」から悩みのカテゴリーを選んでメッセージを送信すると回答が得られる。パソコンとスマートフォンのどちらからでもアクセス可能だ。


料金プランは、1カ月2回まで農業に関する疑問に何でも答えてくれる「無料お試しプラン」、「生産」カテゴリーに関する内容を無制限に質問でき、家庭菜園やこれから農業をはじめる人に適した「BASICプラン 月額980円(税別)」、全カテゴリーの内容を無制限に質問でき、販売を行う農家、業務効率化や事業拡大を目指す農家に適した「PREMIUMプラン 月額1980円(税別)」の3つが用意されている。

料金プラン
1.無料お試しプラン
1カ月2回まで農業に関する疑問に何でも答えてくれる。

2.BASICプラン月額980円(税別)
土づくり・肥料、栽培・飼育・農機具・資材・種苗など「生産」カテゴリーに関する内容を無制限に質問できる。
家庭菜園やこれから農業をはじめる人に適したプラン。


3.PREMIUMプラン月額1980円(税別)
「生産」に加え、「販売(ブランディング・デザイン、加工・6次化、販売・販路開拓)」、「経営(農業簿記、資金調達、補助金、雇用・求人)」、「業務効率化(スマート農業IT・システム)」など、全カテゴリーの内容を無制限に質問できる。販売を行う農家の方、業務効率化や事業拡大を目指す農家に適したプラン。


同社では今後の展開として、画像認識機能の追加を検討しているという。

将来的には「IPPUKU」を通じた農家コミュニティーを形成し、難易度の高い質問に対しては、実際の農家が答える仕組み構築を目指していく。また、農業関連企業と連携し、「IPPUKU」を活用した送客の仕組みづくりも進める。

さらに、「WhatsApp」などのメッセージアプリに実装し、多言語化することで、世界に向けたサービス展開も目指す。

「IPPUKU」公式サイト
https://ippuku-agri.com
「IPPUKU」LINEアカウント
https://line.me/R/ti/p/%40331fgicw
株式会社cv digital
https://cv-digital.co.jp/
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WRITER LIST

  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  4. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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