発生しやすい病害虫や防除方法をスマホで確認できる「web防除暦」β版が公開

都市農業開発株式会社は、作物ごとに発生しやすい病害虫やおすすめ農薬をスマートフォンで簡単に確認できる「web防除暦」サービスのβ版を開発・公開した。会員登録は無料。


「農家web」や「農家web農薬検索データベース」とも連携


都市農業開発は、農作業受託やWEBメディア「農家web」を運営する企業。農業に役立つ幅広いコンテンツ(肥料、病害虫、農薬、除草、農機具)を発信している。

現代の農業では、さまざまな病害虫が発生するようになり、そのための防除方法が日々生み出されているが、作物や地域ごとに防除方法を確認できるサービス・ツールはほとんどないのが現状という。

そこで同社は、各農作物の地域ごとの作型と発生しやすい病害虫をカレンダー形式でデータ化し、それらを防除するためのおすすめ農薬、その他防除方法を独自のアルゴリズムで表示させるWEB版の防除暦「農家web防除暦」を開発。

これによりユーザーは、圃場で作物名と都道府県を入力するだけで見たい防除暦をすぐに閲覧でき、発生しやすい病害虫、それらに効く農薬、また農薬に頼らない防除方法をスマートフォンで簡単に確認することができる。


さらに、同社が提供する「農家web」や「農家web農薬検索データベース」とも連携しているため、気になる病害虫や農薬をタップするだけで、詳細や適用表・使用方法も確認できる。



また、無料の会員登録をすることで、マイページに自分の地域・作物の最新予察情報が自動で表示されたり、自分だけの防除暦を作成可能に。

防除暦は、栽培内容や病害虫の種類、期間を自由に設定でき、それに合わせておすすめ農薬、防除方法が変化して表示される。そのため、ユーザーはどの病害虫にどんな農薬が使えるのか、すぐに確認できるようになるとのこと。


また、LINE登録すると、最新の予察情報が自動でユーザーのLINEに届くようになるため、自分で予察情報を探しにいく必要がなくなるという。

同社は、このサービスを基点に、農業者に役立つさまざまなサービスを展開していきたい考えだ。


都市農業開発株式会社
https://www.uag.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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