ミライ菜園とJA全農ぐんま、病害虫防除アプリ「MIRAI」の実装推進に向け業務提携を開始

株式会社ミライ菜園は、全国農業協同組合連合会群馬県本部との業務提携契約を締結したと発表。病害虫防除アプリ「MIRAI」の現場への実装を加速させるため、県内の生産者やJA指導員との関係構築を進めていくとしている。

 病害虫防除をDXするアプリ MIRAI

営農指導・農業DXに資するビジネスモデル構築を目指す


ミライ菜園は、農や食の領域で新たなサービスを生み出すスタートアップ企業。「農業の経営リスクを最小化する」をミッションに、AIを活用して病害虫の発生を予測するアプリMIRAIの開発を行っている。

MIRAIは、病害虫の発生危険度を知らせる予報AIと病害虫の発生状況を可視化するマップを搭載し、病害虫発生前の予防的対処を可能にすることで、被害を最小限に抑えることができるアプリ。同社独自の病害虫発生履歴ビッグデータを活用した世界初の病害虫予測AIとして、特許を取得している。

同社は、現場で必要とされるアプリを作り上げるには、生産者やJA指導員からのフィードバックが欠かせないとし、今回の全農群馬県本部との連携を通して、県内の生産者やJA指導員との関係構築を進めていく。

また、意見収集と改善を繰り返すことで、顧客の課題を解決できるアプリを提供し、市場に適切に提供されている状態を実現していくとともに、営農指導や農業のDXに資するビジネスモデル構築を目指すとしている。

業務提携の内容は以下の通りだ。

1.群馬県内JAとの関係構築・連携強化
群馬県内JAとの関係構築を進め、現場の生産者やJA指導員からの開発するアプリに対するフィードバックを継続的に収集し、アプリに求められる機能・仕様を明確にして改善を行う。

2.スタートアップとの連携事例創出
全農群馬県本部と、スタートアップのミライ菜園が連携することで、農業を変革し振興する。その成功事例の創出を目指す。

3. 農業現場の課題解決に向けた開発連携
二者で開発方針をすり合わせながら、農業DXによる現場の課題解決を目指す。農業生産・加工・流通現場における労働力不足の解消、現場労働の作業軽減と効率性の向上、ならびに消費市場への安全・安心な農畜産物の供給体制の強化に向けた新たな事業モデルを構築し、農業の発展と国際競争力強化に貢献する。

 ミニトマト農家での実証の様子
病害虫被害は、直接的に農家の収益を損なうだけでなく、生産現場でのフードロスの原因にもなっている。ミライ菜園は、フードロスを抑えることで、農業の環境負荷低減を目指すほか、今回の業務提携により、アプリの現場への実装を加速し、農家の所得向上や持続可能な農業の実現に貢献していきたいとしている。


全国農業協同組合連合会群馬県本部
https://www.zennoh.or.jp/gm/
株式会社ミライ菜園
http://www.mirai-scien.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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