半導体や電子部品のマウザー、小規模農業システム開発者向けサイト「Mouser.jp」を新設

ネット販売商社のマウザー・エレクトロニクス(以下、マウザー)は、通販サイトMouser.com内に園芸アプリケーションサイトを開設し、屋内外の先進植物栽培システムの開発に役に立つ各種設計リソースの提供を開始した。この新サイトでは、急成長しているさまざまな植物栽培システムに関する最新の各種リソースを1カ所に集めて紹介している。



園芸アプリケーションサイトについて

マウザー・エレクトロニクスは、バークシャー・ハサウェイ社のグループ企業であり、数々の受賞歴を有する、半導体および電子部品の正規代理店だ。
同社のウェブサイト Mouser.com は、多言語・多通貨に対応し、800社を超えるメーカーの500万点以上の製品を掲載。提携メーカーの新製品を電子設計技術者およびバイヤーへいち早く届けることに注力している。

Mouser.com内に新設された園芸アプリケーションサイトは、園芸システムや小規模農業システムの開発に関心のあるエンジニアに向けて、下記4種をはじめさまざまなリソースを掲載している(サイト自体は日本語化されているが、2019年10月現在このコンテンツは英語のみとなっている)。

アプリケーションセクション(APPLICATIONS)

園芸用照明の概要を紹介し、推奨電子部品による詳細なシステム図を掲載。システム図の各ブロックをクリックすると、LEDとLEDドライバ、熱伝導性基板、ヒートシンクなど、利用できる電子部品の一覧が表示される。また、このアプリケーションセクションでは、園芸用LED各色をビジュアルで表示しており、各色をクリックするとマウザーで購入可能な対応製品へとリンクする。

注目製品セクション(FEATURED PRODUCTS)

LED、センサ、組み込みソリューションなど、園芸システムに使用される重要な電子部品を掲載。掲載製品には、OSRAM Opto Semiconductors DURIS® S 5 園芸用LED、Bosch BME280湿度・気圧センサ、Microchip Technology AVR-IoT WG評価ボードをはじめ、多数のソリューションを紹介している。


記事セクション(ARTICLES)

園芸システムに関する主要なトピックを取り上げた特集記事へのリンクを紹介。特集記事には、Microchip Xplainedボードを使用した、センサベースのモニタリングプラットフォームを紹介する“A Smarter Green Thumb(園芸をよりスマートに)”、照明とデータ転送を同時に実現するLEDとLi-Fi技術について解説する“LEDs and Li-Fi Brighten the Future of Connected Lighting Systems(LEDとLi-Fiがコネクテッド照明システムの未来を照らす)”など、ソリューションベースの記事を掲載している。

リソースセクション(RESOURCES)

園芸アプリケーション向けデバイス選びなどエンジニアの役に立つ、各メーカーのアプリケーションページやホワイトペーパーなどへのリンクを紹介。さらに、受賞歴のあるマウザーのビデオプログラムEmpowering Innovation Together™ のシリーズ「よりスマートな都市をつくろう」の中のビデオも配信中。ビデオでは、著名なエンジニアであるグラント・イマハラ氏が東京を訪れ、従来の屋外農場よりも電力消費を40%削減し、99%の節水につながる屋内垂直農場について掲載している。

マウザーは単に電子部品を売る会社ではなく、顧客の設計リードタイムの短縮を支援することで、時間と利便性を提供できるよう努めている。幅広い製品ラインと優れたカスタマーサービスを通して、先端技術による製品を提供し、設計技術者とバイヤーに向けてイノベーションの推進に貢献していきたいと考えているという。

<参考URL>
Mouser.com(日本語)
園芸アプリケーションサイト
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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