mino-lio、雹害で廃棄になる農業用ビニールのリサイクルに着手

株式会社mino-lio(ミノリオ)は、農業資材の再資源化に取り組むキャピタルウッズ株式会社の取り組みに賛同し、2023年7月31日に起きた雹害により被害を受けたmino-lioが運営するビニールハウスの廃棄になる大量のビニールのリサイクルに着手したことを発表した。


プラスチックゴミ「ゼロ」へ貢献


群馬県では2023年7月31日に広大なエリアが雹により被害を受け、mino-lioのビニールハウスも破損が酷く、ビニールをすべて張り替える事態となった。

県内には多くのビニールハウス園芸農家があるが、mino-lio同様にビニールの張替えが進むことで破損したビニールの大量廃棄が想定されるという。また、雹害に関しては、この先も起こる可能性が充分に考えられ、廃棄されるビニールの総量は膨大な量になることが予想される。

一方、群馬県ではプラスチックゴミ「ゼロ」を掲げており、mino-lioはカネコ種苗株式会社協力のもと、廃エンジンオイルを再利用する循環型農業に取り組んでいる。

そこで今回、廃棄となるビニールを廃エンジンオイル同様に農業用としてリサイクルする仕組みの構築へ着手することとなった。

リサイクルの内容
1.廃棄となるビニールハウスのビニールを回収。
2.回収したビニールをキャピタルウッズ社の工場で洗浄・破砕。
3.洗浄後、破砕し新たな素材として再活用可能な状態に生成。
4.洗浄・破砕されたフィルムを小型油化装置で油に戻す(ケミカルリサイクル)の実演。

mino-lioは、廃棄ビニールのリサイクルにより、群馬県のプラスチックゴミ「ゼロ」へ貢献すると共に、資源を有効活用する循環型農業の可能性を広げていくとしている。


株式会社mino-lio
https://mino-lio.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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