おてつたび、農業者の人手不足解消のため群馬県で利用料一部免除の実証を開始

短期的・季節的な人手不足で困っている事業者(農家など)と、地域や農業に関心がある方をつなぐ人材マッチングサービス「おてつたび」を運営する株式会社おてつたびが、群馬県の「ぐんまAgri × NETSUGEN 共創事業」に採択された。群馬県内の農業者が抱える短期的な労働力不足の解消・産地の活性化を支援する実証事業に取り組んでいく。 

「おてつたび」利用料一部免除と受け入れサポートを実施



「ぐんまAgri × NETSUGEN 共創事業」では、革新的な技術力を蓄積し、新たな発想を持つ民間事業者等との協業(オープンイノベーション)により課題解決を行い、所得の向上や労働力の確保につなげ、持続可能な農業を確立することを目指し、地域農業を支える力強い経営体の育成を行っている。

今回のおてつだびとの連携では、県内農業者の人手不足解消に向けて「おてつたび」の利用料一部免除と受け入れサポートの実証を行う。


具体的には、通常は農業者が負担する民間宿泊施設を利用した場合の宿泊費一部補助や、募集ページの作成サポート、マッチング手数料・保険料の免除など。9月より連携を通じて登録した県内6事業者で募集がスタートしている。

高齢化と人口減少により人手不足が深刻化している群馬県。地域内での人材確保が農繁期に難しく、「求人を出しても応募者が集まらない」といった状況も生まれているが、「おてつたび」では旅を切り口にすることで、地域外から農業の担い手を集めることが可能だ。

おてつたびは群馬県との連携を通じ、地域全体で多様な担い手を受け入れる環境づくりを進めることにより人手不足解消だけでなく、農業に関わる人(農的関係人口)そして、地域での暮らしに共感を持つ人々を増やし、観光促進・地域の活性化に繋げていきたいとしている。

連携内容


<受入期間>
1泊2日以上~2週間程度

<農業者の負担・条件>
・参加者への時給(最低賃金935円以上※2023年10月5日からの最低賃金改定後の金額)
・参加者へ寝床の提供(寮・ホームステイ・民間宿泊施設など)
・おてつたびへの理解(人手不足解消だけではなく、農業・地域に興味を持ってもらいたいという思いのある方)

<農業者へのサポート内容>
・民間宿泊施設を利用した場合の宿泊費一部補助(通常は農業者が負担)
・募集ページの作成サポート(オンラインでヒアリングしながら作成)
・マッチング手数料、保険料の免除(今回の実証事業に限り農業者の負担は無し。ただし、予算に達し次第終了)
・その他おてつたびに関する質問をサポート

※ここでいう「補助」は群馬県の補助金として支出するものではない。
※おてつたびに掛かる費用の全てを一旦全額自己負担し、年度末に免除申請することで払い戻し(償還払い)を受けることができる。

群馬県の事例



群馬県沼田市「あっちゃんりんご園」
日程:10月20日(金)~10月22日(日) 2名定員、10月27日(金)~10月29日(日) 2名定員、11月3日(金)~11月5日(日) 2名定員
内容:りんごの収穫・運搬・売店・カフェ接客
詳細:https://otetsutabi.com/plans/4521

募集の背景:これまでは、親戚や近所の方に作業のお手伝いいただいていましたが、毎年お願いすることが難しくなってきました。おてつたびを知り、是非沼田市へ足を運んでいただき、作業を通して地域の魅力や私たちの仕事を知っていただけたら嬉しいと思っています。(あっちゃんりんご園 担当者より)


群馬県川場村「株式会社 雪ほたか」
日程:9月20日(水)~10月3日(火) 5名定員
内容:川場村のコシヒカリ「雪ほたか」の稲刈りにまつわる補助作業や袋詰め作業
詳細:https://otetsutabi.com/plans/4551
募集の背景:これまでは、社員と現地の短期アルバイトさんのみで作業を行ってまいりましたが、作業内容によって人手が足りていない状況です。このおてつたびが川場村へ興味を持つ一つのきっかけになればと考えています。また、作業を通して地域の魅力や私たちの仕事を知っていただけたら嬉しいです。繁忙期ですので、作業は大変だと思いますがその分やりがいもございます。「川場村へ、また来たい」そう思っておもらえるようなおてつたびにしたいと考えています。(株式会社 雪ほたか)


群馬県昭和村「竹内こんにゃく園」
日程:11月6日(月)~11月9日(木) 2名定員
内容:こんにゃく芋の収穫
詳細:https://otetsutabi.com/plans/4519
募集の背景:これまでは、親戚や近所の方に作業のお手伝いいただいていましたが、毎年お願いすることが難しくなってきました。おてつたびを知り、是非昭和村へ足を運んでいただき、作業を通して地域の魅力や私たちの仕事を知っていただけたら嬉しいと思っています。私たちはこの土地で暮らし働いていますが、当たり前だからこそ気付けなかった昭和村の風景や魅力がたくさんあると感じます。貴方が感じたの魅力をぜひ教えてください!(竹内こんにゃく園 担当者より)


おてつたび
https://otetsutabi.com/

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  4. 大槻万須美
    大槻万須美
    管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
  5. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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