ノウタスが農家向けの天気予報サービス開始、気象予報士の坂口愛美氏が監修

ノウタス株式会社は、気象情報を提供する「ノウタスお天気アプリ(仮)」を2024年1月にリリースする。これに先立ち、ベータ版としてLINEでの週間天気予報配信サービスの試験運用を開始した。LINEの友達登録をすれば誰でも無料で利用できる。

画面イメージ(開発中)

現役の気象予報士が監修


ノウタスは、家族農業のDX化を目標にデジタル技術を活用した農業関連事業を展開している。

「ノウタスお天気アプリ(仮)」は、農家が日々の農作業で必要となる農園付近の天気情報をシンプルでわかりやすい画面や操作方法で届けるサービス。気象観測システムと接続した精緻な気象データを使用している。

監修は気象予報士の坂口愛美氏で、ベータ版では東日本と西日本の週間天気予報や農業情報のコラムを毎週日曜にLINEで配信。なお、ベータ版で使用したLINEアカウントは、アプリのリリース後もキャンペーンの告知やユーザーとのコミュニケーションなどに活用していく予定とのこと。

気象予報士の坂口愛美氏

ベータ版のQRコードと画面イメージ

ノウタス 代表取締役CEO 髙橋明久氏は、「世界中の農家が毎朝必ずチェックするもの、それは天気です。しかし、既存の天気予報サービスは必ずしも農家にとって最適なものではありません。また、農家の平均年齢は70歳を超えており、複雑な操作が必要となるサービスの利用はとても難しいです。私たちはどんな農家でも毎日簡単に使える天気予報サービスの提供を通じて、農家の日常を支える存在に成長していきたいです」とコメント。

監修を務めた気象予報士 坂口愛美氏は、「私自身も愛媛県内子町に稲作の棚田を所有する『棚田オーナー』として農業に関わる中で、農業と天気は切り離せないものだと実感しています。そんな中、自分の専門性をもっと農業に生かせないかと考えていました。今回のノウタスの気象情報サービスの構想をお聞きした時に『これだ!』と思い、ご協力させていただくことになりました。農家の皆さまのお役に立つこととと同時に、私と同じように、他の仕事をしながらも農業に興味を持つ方が増えることにも繋げたいと考えています」としている。


ノウタスお天気アプリ ベータ版(LINE)
https://lin.ee/c97vQHi
ノウタス株式会社
https://www.notas.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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