農水省、事例から学ぶ「第2回農村RMO推進研究会」を1月10日に開催

東武トップツアーズ株式会社と農林水産省との共催で「令和5年度第2回農村RMO推進研究会」が2024年1月10日に開催される。

オンライン方式(Zoom)での開催で参加費は無料、参加申し込みは1月5日17:00までオンラインで受け付けている。


農村RMOの課題や将来ビジョンを先進事例から学ぶ


農村地域、特に山間部の農村の存在は、食糧生産のみならず、国土の保全の観点からも重要な意義がある。生物多様性の維持、土壌侵食防止、洪水リスク軽減、水源涵養地としての役割など多岐にわたる。

しかし、中山間部の農村地域では高齢化や過疎化が急速に進み、集落単独では、農用地等の維持・管理と農業生産活動の継続が困難になる集落が増加している状況である。こうした状況を放置すると、集落機能の維持・存続が難しくなり、集落の消滅はやがて国土の荒廃につながる。

農村型地域運営組織(農村RMO:Region Management Organization)は、これらの課題に取り組む組織である。

農村RMOの普及・啓発及び農村RMOに取り組もうとする関係者の知見向上を目的に開催される第2回農村RMO推進研究会では、「農村RMOにおける各府省施策の活用について」というテーマで、先進的な取り組みをしている3団体の事例発表とパネルディスカッションが行われる。

農村RMOの活動は、農地や地域資源の保全活動を、交付金などを受けて農業従事者だけが遂行していくものではない。地域内の異なる主体とも協力しながら、農業を中心とした経済活動を促進し、農村コミュニティの生活をサポートする組織にしていくことが重要であるという。

また、地域の特性や条件に合わせた取り組みが必要であって、共通の正解があるわけではない。

どのような地域の将来ビジョンを描き、関係者全員で共有し、その土地に暮らす人々の希望を実現していくのか。先進的な事例と議論や知見の交流を通じて、各々の農村コミュニティを築くための新たな着想を得ることができるだろう。

プログラム


テーマ:「農村RMOにおける各府省施策の活用について」(事例解剖)

13:30~13:40 開会

13:40~14:50 第一部(事例発表)
1.加子母地区(岐阜県中津川市)加子母むらづくり協議会
2.下山学区地区(愛知県岡崎市)岡崎市下山学区地域づくり協議会
3.東米良地区(宮崎県西都市)東米良地区1000年協議会

15:00~16:20 第二部(ディスカッション)
進行:座長 明治大学農学部 教授 小田切 徳美 氏
パネラー:
事例発表3団体
東海大学文理融合学部 教授 濱田 健司 氏
東京大学大学院教育学研究科 教授 牧野 篤 氏
特定非営利活動法人いわて地域づくり支援センター
常務理事 若菜 千穂 氏
関係府省(内閣府、総務省、文部科学省、厚生労働省、国土交通省、農林水産省)

16:20~16:25 講評

16:25~16:30 閉会

「令和5年度第2回農村RMO推進研究会」概要


日時:2024年1月10日(水)13:30~16:30
開催方式:オンライン方式 Zoom(13:15より入室可能)
参加費:無料
申し込み締切:2024年1月5日(金)17:00
申し込み:(セミナー専用サイト内)https://nouson-rmo.jp/seminar/02.php


農村RMO
https://nouson-rmo.jp/
東武トップツアーズ株式会社
https://www.tobutoptours.co.jp/
農林水産省
https://www.maff.go.jp/
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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