サグリ、能登半島地震復興支援として土壌分析アプリ「Sagri」の無償提供を開始

サグリ株式会社は、令和6年能登半島地震で被害を受けた農業生産者を対象に、1月18日より衛星データによる農地管理アプリ「Sagri」の無償提供を開始した。


30ヘクタール分まで無償提供を行う


サグリ株式会社は、「人類と地球の共存を実現する」をビジョンに掲げ、2018年に兵庫県で創業した岐阜大学発のインパクトスタートアップ企業。農業や環境における課題解決を目指し、衛星データを使用した農業向けのソリューションの提供を行っている。

同社は、2024年1月1日に石川県能登地方で発生した地震を受け、被害に遭った農業生産者を対象に、衛星データによる作物の生育状況や土壌解析が行える土壌分析アプリ「Saguri」の無償提供を開始した。通常、1ha以上での利用は有料となるが、復興支援として30haまでは無償で利用できるという。


Saguriの特徴は、以下の通りだ。

生育状況を地図上で一気に把握
登録した農地の生育状況を地図上で把握でき、優先的に作業が必要な箇所が一目で把握できる。
適正施肥に活かせる
土壌解析データによって土の状態がわかるため、適正施肥や可変施肥に活かすことで、肥料コストの削減につながる。
圃場を登録するだけで利用できる
圃場を登録しておけば、パソコンやスマートフォンを利用して時間や場所を問わず土壌の状態を確認できる。

【「Sagri」の無償提供 申込方法】
「令和6年能登半島地震支援の件」と入力し、下記のメールアドレスに問い合わせ。
contact@sagri.co,jp

同社は、Saguriの提供によって、被害に遭った農業生産者を支援するとともに、能登半島地震被災地の農業再開促進を目指すとしている。


サグリ株式会社
https://sagri.tokyo/

土壌分析アプリ「Saguri」
https://sagri.tokyo/sagri/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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