ヤンマー、操作性が向上したロボット・オートトラクターの新型モデルを3月1日に発売

ヤンマーアグリ株式会社は、ロボットトラクターとオートトラクターの「YT4R/5Rシリーズ」をモデルチェンジし、2024年3月1日(金)に発売すると発表した。

ロボットトラクター「YT4R/5Rシリーズ」

ICT活用で効率的な稲作作業を実現


近年、日本の農業では農地集約による大規模化や就農者減少による人手不足から、ICT技術を活用した省力化・効率化が求められている。今回ヤンマーアグリは、近距離監視にて無人での自動作業を実現するロボットトラクターと、最小限の操作で直進作業・旋回を自動化するオートトラクターの2製品のモデルチェンジを行った。

これにより、稲作農業に欠かせないコンバインとほ場のデータ共有が可能となり、ICTを活用した効率的な作業が実現。また、新たにAUTOボタンやオフセットスイッチを追加したことで、直進モードの操作性が向上されたという。

製品の特徴


(1)1枚のほ場の9割(※1)を自動で作業
あぜ際の1~3周(※2)を除き、事前に設定した経路において、ステアリング、作業機昇降、前進・後進・停止、PTOの入・切を自動で行うことができる。また、あぜ際の回り耕も「枕地直進モード」にすることで、自動で直進することが可能。

※1 ヤンマー調べ。ほ場面積0.92ha(122×76m)ロータリー2.4mでの検証。
※2 ほ場の条件により異なる。

ロボットトラクターを使った作業イメージ

(2)作業情報の確認や作業の微調整が簡単にできる10.1インチタブレット(ロボットトラクターのみ)

防塵・防滴設計のタブレットを搭載し、スマートフォン感覚で操作が可能。作業中の場所や進捗をタブレット上で確認でき、遠隔操作で車速・エンジン回転などを調整できる。

タブレット イメージ

(3)最先端技術RTK-GNSSによって数cm単位の精度の位置情報を取得

衛星(GNSS)から受信する位置情報と、固定基地局や電子基準点から受信する補正情報の2つの電波で高精度に位置を求め、移動局(トラクター)の位置情報を数cm単位に高精度化している。

(4)新機能を追加

新たに設計したタッチパネル式カラーモニターは、使用頻度の高いAUTO/オフセットスイッチをモニター枠外に設置し、操作性が大幅に向上。

AUTOスイッチ(下写真内①)でオートトラクターモード/直進モードの開始・終了を簡単に操作できる。作業中に経路からずれてしまった場合は、オフセットスイッチ(下写真内②)で軌道修正が行える。

さらに、油圧でトップリンクの伸縮ができる油圧トップリンクを装備し、作業中の作業機の(前・後傾)姿勢を、トラクターに乗ったままサブコントロールレバーで調整可能だ。

タッチパネル式カラーモニター
サブコントロールレバー

商品概要


オートトラクター
型式名:YT488R/498R/4104R/5114R
発売日:2024年3月1日(金)
商品価格:1340万9000~1719万3000円(税込、メーカー希望小売価格)

ロボットトラクター
型式名:YT488R/498R/4104R/5114R
発売日:2024年3月1日(金)
商品価格:1530万1000~1908万5000円(税込、メーカー希望小売価格)


ヤンマーホールディングス株式会社
https://www.yanmar.com/jp/

「YT4R/5Rシリーズ」商品ページ
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/tractor/yt488r_yt498r_yt4104r_yt5114r/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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