農家がほしい天気情報に特化した「ノウタスお天気アプリ」がリリース

ノウタス株式会社は、農家の日々の天気に関するニーズに特化したモバイルアプリ「ノウタスお天気アプリ」をリリースした。無料で利用でき、点在する圃場ごとの天気や降水量の表示など、農家目線で使いやすい設計になっている。現在はiOS版のみの提供だが、近日中にandroid版も公開する予定とのこと。

ユーザーが複数の圃場を登録し、それぞれの天気をひと目で確認できるユニークなUI設計

農家の日常業務をサポートしてくれるお天気アプリ


ノウタスは「クダモノガリプラス」や「ノウタスモール」など、農業関連のデジタルサービスを提供する企業。地方自治体などの協力の下、農産物のデジタルマーケティングやブランディングをサポートしている。

今回リリースされた「ノウタスお天気アプリ」は、農家にフォーカスした機能を提供しており、利用者は自身の圃場に特化した詳細な天気予報を獲得できる。

世の中に天気アプリは数多く存在するが、農家にとっては情報量が多すぎたり、使い勝手が悪かったという。そこで同社は、現役農家に徹底的にヒアリングを行い、農家向けの天気アプリの開発を行った。

「ノウタスお天気アプリ」の特徴は、以下の通りだ。

1.複数の圃場を登録可能
自分の圃場を複数登録し、ホーム画面ですべての圃場の天気予報をひと目で確認することが可能。

2.細かなエリアでの天気情報を使用
2km四方の細かな天気情報を使用することで、複数の圃場の天気予報を細かな精度で取得できる。

3.現役農家、気象予報士が開発を監修
長野県で複数の圃場を保有する老舗ぶどう農園である岡木農園や、気象予報士の坂口愛美氏がプロジェクトを監修。

気象予報士 坂口愛美氏による長期予報コンテンツも

開発者の声


開発をリードした、信田氏、佐々木氏、松田氏(左から)

ノウタス取締役社長 佐々木 陸衣氏
「私の実家は東北の畜産農家です。私自身も手伝いをしているのですが、冬は寒さで水道管が凍ることも。そうした問題を防ぐためにも天気は毎日チェックします。多くの農家の助けになるようなアプリに育てていきたいと思っています」

プロダクトマネージャー 松田 祐輔氏
「今回のリリースはスタート地点でしかありません。私の実家はいちご農家なのですが、農業は現場に多くの知恵が蓄積される世界だと思っています。私たちが気づいていない改善点がたくさんあると思います。無料で使えるアプリケーションですので、是非たくさんの農家の皆さんに使っていただいてご意見をいただきたいです」

UIUXデザイン 信田 大登氏
「多くの農家を訪問し、現場をヒアリングさせていただき知らなかった視点がたくさんありました。よりシンプルで核心をつくデザインや体験を、これからも開発し続けていきます」

ノウタスお天気アプリの開発秘話については、以下の動画でも詳しく紹介されている。



ノウタス株式会社
https://www.notas.co.jp
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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