椿産業、農業初心者向けいちご栽培システムの農業体験会を4月6日に開催

農業初心者向けいちご栽培システム「土工(どく)いちご」を販売する椿産業株式会社は、地方への移住と農業に関心を持つ人を対象に、いちご農業体験会を4月6日(土)に富山県下新川郡で開催する。

いちご栽培システム「土工(どく)いちご」利用した栽培の様子

農業=きつい仕事のイメージを払拭


椿産業株式会社は、植物のための新技術の研究・開発などを手がける企業。農業初心者向けいちご栽培システム「土工いちご」の販売を行っている。

2018年に内閣府が行った「食と農林漁業に関する世論調査」によると、回答者の88%が「農林漁業は自然の中で働くことができることが魅力である」と回答している一方で、「農林漁業はきつい肉体労働である」との質問に対して、87%が「そう思う」と回答しているという。

同社が提供する「土工いちご」は、小規模ビニールハウスを使用し、農業初心者でも簡単に低コストでできるいちご栽培システム。散水を自動化するだけでなく、給水量も自動制御しているため、手作業での水やりは不要だ。

また、いちご栽培では農家の多くが被害に遭うネズミ対策が必須とされているが、いちごポットを高位置に設置することにより食害を防ぎ、収量向上も期待できる。農家の半数が苦しむとされる腰痛のリスクからも解放されるという。

椿産業栽培-ポットは高位置に設置

このシステムを開発した小松氏は、造園技師、1級土木施工管理技士といった建設会社時代の資格と経験を生かし、全てをホームセンターから調達できるいちご栽培の仕組みを開発。「土工いちご」を全国に広め、家庭菜園から本格的な農場まで、農業を通じて楽しいセカンドライフをおくる夫婦や就農する若い担い手のサポートになればと、いちご収穫体験会を開催することとなった。

体験会では、いちご農家への就農を考えている18歳以上を対象(家族の場合子ども可)に、オリエンテーションと栽培作業体験が行われる。

開催概要

日時:2024年4月6日(土) 14:00~17:00
場所:富山県下新川郡入善町新屋3054-4 農事組合法人
参加費:無料
申込:下記URLから、「ご用件必須」に「セミナー参加について」を選択後、名前、電話番号、メールアドレスを記入して問い合わせ。
https://sp-ichigo.jp/contact/


椿産業株式会社
https://sp-ichigo.jp
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
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    川島礼二郎
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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