ぐるなび、JA全農などが、持続可能な食と農の未来を考えるセミナーを6月11日に開催

株式会社ぐるなび、全国農業協同組合連合会、片倉コープアグリ株式会社、ヤンマーエネルギーシステム株式会社、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構は、「農地炭素貯留と生産性向上を実現する新たな環境配慮農法の社会実装に向けて」と題したセミナーを2024年6月11日(火)に東京の大手町サンケイプラザで開催する。オンラインでの視聴も可能で、参加費は無料だ。


新たな環境配慮農法と高機能バイオ炭の可能性を探る


世界的に自然災害が頻発するなか、地球温暖化等の気候変動をもたらす温室効果ガスの削減が喫緊の課題となっているが、農業分野においても、環境負荷を引き下げながら生産性を高めることが求められている。

特に、環境負荷低減と農業の持続的発展に向けては、農産物の生産・流通・消費に至るまでの多様な関係者の相互連携と行動変容が必要不可欠だ。

今回開催されるセミナーでは、環境に配慮した生産現場の実践、生産者と消費者をつなぐ取り組みの最前線など、食と農に携わる多様な関係者が一堂に会し、環境配慮型の農法や取り組みを学びあうことを目的としている。

プログラムの詳細は以下の通りだ。

【プログラム】
主催者挨拶(14:00~14:10)
1. ぐるなび常務執行役員 田村敏郎氏
2. NEDO理事 西村知泰氏

来賓挨拶(14:10~14:15)
農林水産省

GI基金事業での農業プロジェクトの紹介(14:15~14:45)
高機能バイオ炭コンソーシアム各社より取組報告

休憩(14:45~14:50)

実践報告(14:50~15:35)
1. 「JAぎふが実践する環境配慮・脱炭素の取組と今後の展望」
ぎふ農業協同組合代表理事組合長 岩佐哲司氏
2. 「未利用資源を活用した次世代農業エコシステムの実証と普及について」
株式会社TOWING取締役COO 木村俊介氏
3. 「イオントップバリュの環境に配慮された農産物の取組み」
イオン株式会社環境・社会貢献部マネージャー代理 堂本典宏氏

休憩(15:35~15:45)

パネルディスカッション(15:45~16:25)
テーマ:「環境配慮」と「行動変容」の視点から持続可能な食と農の在り方を考える
コーディネーター:立命館大学経営学部教授(日本バイオ炭研究センター副研究センター長)依田祐一氏
パネリスト:ぎふ農業協同組合代表理事組合長 岩佐哲司氏/株式会社TOWING取締役COO 木村俊介氏
/イオン株式会社環境・社会貢献部マネージャー代理 堂本典宏氏/主催団体代表者

総合質疑(16:25~16:40)

閉会(16:40)


セミナー開催にあたっては、ぐるなび、全農、片倉コープアグリ、ヤンマーエネルギーシステム、農研機構が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「グリーンイノベーション基金事業/食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」に採択され、2022年12月からプロジェクトを開始し、3年目を迎えるという背景がある。

グリーンイノベーション基金事業とは、日本の「2050年カーボンニュートラル」に向けた経営課題に取り組む企業等に対して、国が10年間研究開発・実証から社会実装までを支援する事業。エネルギー関連産業、輸送・製造関連産業、家庭・オフィス関連産業の14の分野が対象で、食料・農林水産業は、輸送・製造関連産業のひとつに含まれる。

このプロジェクトでは、イネのもみ殻などの農業副産物を炭化してバイオ炭を作成し、土壌の炭素貯留に寄与しつつ農作物の生育を助長する「高機能バイオ炭」の開発を行っている。

高機能バイオ炭の開発にあたっては、農作物の種類や地域の気象・立地条件が異なる地域で栽培試験を行い、農作物の単収向上効果と農地炭素貯留を同時に実現する栽培技術体系として、全国普及を目指している。

また、農地炭素貯留効果によるカーボンクレジットの活用、当該農法により生産される農産物の環境価値を見える化し、消費者に対して価値訴求をすすめることで環境価値農産物としての有利販売の実現を目指す。

開催概要

日時:2024年6月11日(火) 14:00~16:40
場所:大手町サンケイプラザ 「311-312」 (東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル3階)
※並行してオンラインでの参加も可能。
申込URL:https://green-inovation.hp.peraichi.com/seminor0611
※対面参加先着100名・オンライン最大1000名


株式会社ぐるなび
https://corporate.gnavi.co.jp/
全国農業協同組合連合会
https://www.zennoh.or.jp/
片倉コープアグリ株式会社
https://www.katakuraco-op.com/
ヤンマーエネルギーシステム株式会社
https://www.yanmar.com/jp/about/company/yes/
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
https://www.naro.go.jp/
NEDO採択事業概要
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101602.html
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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