用語辞典

落水(らくすい)

落水とは、水田に張った水を抜くこと。収穫前に行い、土壌を乾燥させることが目的。病害虫防止にも役立つ。

Ragri(らぐり)

Ragriとは、楽天株式会社が運営する、CSA(Community Supported Agriculture、地域支援型農業)と呼ばれる会員制の提携農業の仕組みにインターネットを導入した、消費者と農家をつなぐ契約栽培サービス。消費者は農家への作物の栽培を依頼し、農家は畑の様子を写真などで伝えながら栽培し、収穫した作物は依頼者へ届けられる。前払い制のため、農作物の収穫量や相場に関係なく農家の収入の安定化を支援できる。

Raspberry Pi(らずべりーぱい)

低消費電力がウリのARMプロセッサーを搭載したシングルボードタイプの小型コンピューター。略称は「ラズパイ」。ユーザー自身でIoT機器の制御などを簡単に行うことができることから、農業用センサーの制御などに活用している農家も増えている。英国ラズベリーパイ財団が開発しており、バージョンも徐々に増えている。

RACコード(らっくこーど)

RACコードとは、農薬ごとに作用分類したコードのこと。長期間使用することで生じる薬剤抵抗性に対して、生産者がローテーションを行う際に、作用の異なる農薬を選ぶ際に役立つ。目的に応じて、殺虫剤(IRAC)、殺菌剤(FRAC)、除草剤(HRAC)に分けられる。

レベニューシェア(れべにゅーしぇあ)

成功報酬型の契約のこと。一定の報酬は保証した上で、利益が増えた際にその利益の一部を上乗せして支払うというもの。主にIT業界などの契約方法として用いられており、初期コストの抑制、収益が不透明な事業などで、労使ともにリスクを分散できる。

連作障害(れんさくしょうがい)

連作障害とは、同一品種や禁煙の植物を同じ場所で繰り返し栽培すると、生育不良になる現象のこと。土壌中の成分の過剰・欠乏や、特定の病原体による影響などが考えられる。

6次産業(ろくじさんぎょう)

1次産業従事者が、その生産(1次産業)に限らず、さらに加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)を担うこと。作物のブランド化による差別化や仲買不要の販売方法で、生産者の所得向上が期待されている。

露地栽培(ろじさいばい)

作物を屋外で栽培する方法。天候の状況を非常に受けやすいため、近年施設栽培が注目されている。

ロールベーラー(ろーるべーらー)

ロールベーラーとは、牧草やワラなどをロール状にまとめるための作業機。牧場などで見かけられる家畜の寝床にするためにまとめた麦稈(ばっかん)ロールや、家畜のエサにするためにラップでまとめた牧草ロールなどを作れる。

RANKING

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便