お餅は何歳から食べられる?注意点と子どもが喜ぶお餅レシピ4選

こんにちは! 離乳食インストラクターの中田馨です。

お正月の定番食材の一つ「お餅」。小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、「いつから食べられるんだろう?」という食材の一つでもありますね。

お正月が過ぎ、多めに用意しておいたお餅が「まだ残っているわ」なんてご家庭もあるかもしれません。かく言う私も、お餅つきでたくさん作ってしまい、冷凍庫に丸餅がずらりと並んでいる! なんて状況です。

今回はお子さんがいるご家庭で気になるお餅にまつわる疑問や、子ども向けお餅アレンジレシピを紹介します!


子どもにお餅を食べさせてよい時期

子どもにお餅を食べさせてもいい年齢の目安は3歳以降です。

ただ、3歳になったと言っても発達には個人差があるので、以下を参考に、「うちの子は大丈夫かな?」という判断の目安にしてください。

噛む力は十分ですか?

お餅は伸びて飲み込みにくい食べ物です。私たちもお餅を食べてきた経験があるので、よくわかると思いますが、お餅には弾力があり、伸びて噛みちぎりにくく飲み込みにくい性質があります。

これは、噛む力が発達していないとなかなか厳しいものがあります。離乳食期の赤ちゃんはもちろんのこと、3歳未満の幼児さんにもまだ難しい食材と言えます。

「よく噛んでね」 といった言葉かけを理解していますか?

また、子どもの言葉の理解力も必要です。

「よく噛んでね」「ゆっくり食べようね」など、お餅を食べる時の言葉かけを理解して食べられるようになるまでは、まだ食べさせるのに不安が伴います。

特に、お餅は日常的に食べる食材ではありません。「お正月しか食卓に出てこないわ」という方もいらっしゃると思います。めったに食べない、食べ慣れていない食材だからこそ、子どもに与えるときは年齢や個々の発達を含めて注意が必要です。


子どもにお餅をたべさせるときの注意点

消費者庁では高齢者に向けて以下のような注意喚起をしています。

・餅は、小さく切り、食べやすい大きさにしてください。
・お茶や汁物などを飲み、喉を潤してから食べましょう。(ただし、よく噛まないうちにお茶などで流し込むのは危険です。)
・一口の量は無理なく食べられる量にしましょう。
・ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう。
・高齢者が餅を食べる際は、周りの方も食事の様子に注意を払い、見守りましょう
引用元:消費者庁ウェブサイト

上記は高齢者に向けてですが、すべて子どもがお餅を食べる時にも共通することです。

特に子どもは、「美味しい!!」と思ったら、次々と口に入れ、口の中いっぱいに食べ物を詰め込むことがあります。バナナやいも、おにぎりなどを口に入れすぎて「オエッ!」っとなった、なんて経験したこともあるのではないでしょうか? それがお餅だったら? なんてことを考えるだけでもゾッとしてしまいます。

子どもにお餅を食べさせるときは、以下のようなことに注意してください。

  • お餅は小さく切って、少量ずつ器に入れ、なくなったらお代わりするようにしましょう
  • 「ゆっくりよく噛んで食べようね」と声をかけます
  • 見守る時は、子どもの表情が見える正面から見守ります

安全な環境を大人が用意して、楽しく美味しく食べたいですね。

子ども向けお餅レシピ4つ

砂糖しょう油、きな粉、大根おろしポン酢でいただく定番お餅はもちろん美味しいですが、今回は少し趣向を変えて、別メニューでお餅をいただいてみましょう。どれも簡単に作れて子どもも大好きなレシピですので、ぜひ作ってみてください!

1.お餅コーングラタン



材料
丸餅:1/2個
ほうれん草:5g
クリームコーン缶:大さじ3
牛乳:大さじ1
スライスチーズ:1/3枚

作り方
1.餅は1cm角に切る。ほうれん草は湯がいて1cm幅に切る。クリームコーン缶と牛乳を混ぜ合わせる。
2.耐熱器に1を入れて、チーズを上からのせる。
3.トースターで5~7分焼く。


2.おもチーズおやき



材料
丸餅:1/2個
じゃがいも:1個
スライスチーズ:1/3枚

作り方
1.餅は1cm角に切る。じゃがいもは乱切りにする。チーズは小さくちぎる。
2.じゃがいもをやわらかく茹でて湯切りする。
3.2を細かくつぶし、餅とチーズを混ぜ入れ、食べやすい大きさに形作る。
4.フライパンを熱し、弱火で3を両面に焼き色がつくまでじっくり焼く。


3.ぜんざい



材料
丸餅:1/2個
あんこ:30g
水:100ml

作り方
1.餅は1cm角に切る。
2.小鍋にあんこと水を入れ火にかける。
3.沸騰したら弱火にして、餅を加えてフタをして餅がトロトロになるまで加熱する。
*水分が減ってきたら50mlを目安に足す。


4.しょう油せんべい&青のりせんべい



材料
丸餅:1/2個
しょう油:少々
青のり:少々
塩:少々

作り方
1.餅を5mmにスライス。半分には青のりと塩を片面にふりかける。
2.フライパンにクッキングシートを敷いて熱し、1を並べ、弱火でじっくり両面を焼く。
3.焼き色がついてきたら、白い餅の方にしょう油を塗る。

そのまま食べても美味しいお餅ですが、ほんの少し手を加えるだけでまた違った味わいを楽しめます。子ども向けメニューですがママももちろん美味しくいただけますので、多めに作って親子で楽しんでくださいね!



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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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