農家から家庭菜園まで、「誰でもはたけシミュレータ」で莫大な気象情報を活用した栽培管理が可能に

株式会社Rootは農家・家庭菜園・体験農園など、畑に関わるすべての人の役に立つよう設計されたデータサービス「誰でもはたけシミュレータ」をリリースした。データ・通信機材の購入設置など不要で、月額400円(4800円/年)から利用可能だ。

IoT技術を利用して開発された「誰でもはたけシミュレータ」


誰でもはたけシミュレータは、URLにアクセスするだけで利用できる簡単で手ごろに使うことのできる農業IoTサービスだ。機能はデータ表示、積算シミュレータ、積算気温の予測・通知の3つを提供。

誰でもはたけシミュレータでは気象庁が公開している約40年分のデータを活用しているため、日別の数値は毎日自動更新される。利用者に提供する専用ページは、株式会社Rootが運営する「はたけあそびネット」上に設置され、あそびネットに集まる各地の作物の生育状況を参考にしながらシミュレーションを行うことも可能。

データ表示



開始日と終了日を設定してデータを取得し、グラフと表で閲覧可能。申し込んだ都道府県の複数拠点データを利用できるという。

積算シミュレータ



平均気温・降水量・日照時間を使用した積算シミュレータ機能。開花・収穫日の予測や、目標収穫日から遡って播種日を決定するなどのシミュレーションでの使用が想定されている。

算出方法は開始日と終了日、開始日と目標値、終了日と目標値の3通りの利用が可能。

積算気温の予測・通知



設定した開始日から、実績値の積算気温が100℃積み重なるごとにメール通知が自動送信される。

メール本文とリンクに案内されるページで、設定した目標積算気温に到達するまでの日数や到達予測日などを確認できる。


株式会社Root
https://root-farm.com
誰でもはたけシミュレータ
https://root-farm.com/simulator-service
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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