深作農園、メロンに続きVRで収穫体験できる「VRさつまいも掘り体験」をスタート

茨城県鉾田市の農業法人深作農園有限会社は、VR空間での収穫体験を可能にした「VRさつまいも掘り体験」を2020年11月9日にリリースした。料金は無料。

「VRさつまいも掘り体験」は、360度動画を活用した収穫体験サービス。VRゴーグルやヘッドマウントディスプレイによる3D視聴ほか、スマートフォン等のデバイスによる通常動画での視聴が可能とのこと。


最高糖度49.7%の高品質なサツマイモを栽培


深作農園は、国内有数のサツマイモ産地である茨城県鉾田市で事業を営む農業法人。同農園の園主である深作勝己氏は、この地でおよそ100年以上に渡り農業を営んできた深作家の6代目にあたる。

同社では、サツマイモやメロン、イチゴ、トマト、コメ等の農業生産ほか、自社農場で生産された農産物を販売する直売所や自社養鶏場で採れた卵を使用したバウムクーヘンの専門店を展開する。

サツマイモの栽培については、土づくりや肥料の工夫による品質向上で最高糖度49.7%を達成したという。

深作農園で生産されたサツマイモ(紅はるか)49.7%の糖度を達成
2020年2月に埼玉県で開催された「第1回日本さつまいもサミット」では、同社の生産したサツマイモが実行委員長らに高く評価され最高賞である2つの賞を受賞した。


深作農園のホームページでは、自社農場で生産された農産物や自社養鶏場で採れた卵を使用したバウムクーヘンほか、今回リリースした「VRさつまいも掘り体験」付きの高品質なサツマイモが販売されている。

同社は、「VRさつまいも掘り体験」を通じて、「サツマイモの栽培風景や園主によるレクチャーをVRで楽しみながら産地での収穫を体験してほしい」としている。


農業法人深作農園有限会社
https://www.fukasaku-farm.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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