日本初のVR収穫体験サービス「VRメロン狩り」、鉾田市の深作農園がリリース

茨城県鉾田市の農業法人深作農園有限会社は、VR空間での収穫体験を可能にした日本初の「VRメロン狩り」サービスを2020年6月22日にリリースした。利用料金は無料。

今回のリリースは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛や移動制限の影響を受け公開されたものだという。深作農園では「産地でしか味わえない景色や雰囲気をVRで体験してほしい」とコメントしている。


深作農園は、国内有数のメロンの名産地のひとつ、茨城県鉾田市で事業を営む農業法人だ。同農園の園主である深作勝己氏は、この地でおよそ100年以上に渡り農業を営んできた深作家の6代目。農園では、メロンやイチゴ、トマト、サツマイモ、コメなどの生産を行いながら、生産品の直売所や自社養鶏場で採れた卵を使用したバウムクーヘンの専門店も展開している。

今年の2月には、「第1回 日本さつまいもサミット」にて、べにはるかで「Farmers of the year」「SATSUMAIMO of the year」をW受賞した実績もある。


圃場へのバス移動から収穫までVRでリアルに体験


今回リリースした「VRメロン狩り」は、360度動画を活用したVRによる収穫体験サービス。VR空間ではバス移動から栽培・収穫までが再現されているほか、6代目園主である深作氏が解説する収穫ポイントのレクチャーが受けられる。

バス移動の風景

メロンの収穫風景

深作氏による収穫ポイントの解説

VRゴーグルやヘッドマウントディスプレイによる3D視聴はもとより、スマートフォン等のデバイスによる通常動画での視聴も可能。アプリ等のダウンロードは一切必要ないとのこと。

今回のリリースにあたり同社では、「新型コロナウイルスの影響でメロン狩りに来られない人達にも、オンリーワンの収穫体験を楽しんでほしい」とコメントしている。


農業法人深作農園有限会社
https://fukasaku.com/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
パックごはん定期便