ヤマハ発動機、無人走行車両を活用したブドウの収穫・運搬の実験動画を公開

ヤマハ発動機株式会社は、農業用UGV(無人走行車両)を活用したブドウの収穫作業および運搬作業の実験動画をYouTubeの公式チャンネルで公開した。

この動画は、長野県東御市でブドウ栽培やワイン醸造等の事業を展開する株式会社リュードヴァンの圃場で実施された、ブドウの収穫作業や運搬作業を自動化する実証実験の風景をまとめたもの。動画には圃場を自動走行する農業用UGVが、ロボットアームを使用してブドウを収穫・運搬する様子が収録されている。

ブドウ畑を自動走行する農業用UGV
ロボットアームでブドウを収穫する様子

垂直多関節ロボットを搭載した無人走行の収穫・運搬機


農業用UGVは、農業用に開発された無人走行車両。UGVとは、Unmanned Ground Vehicleの略で、無人状態で走行できる車両の総称を指す。

動画に公開されている農業用UGVは、ヤマハ発動機が開発した果樹の収穫・運搬用の無人走行車両で、人間の腕のような多彩な動きを得意とする垂直多関節ロボットとの組み合わせが特徴だ。

2019年8月~2020年3月に静岡県浜松市の体験型テーマパーク「はままつフルーツパーク時之栖」内の果樹圃場で実施された実証実験では、発進や停止、旋回、圃場での走破性の検証など車両の基本性能を評価する検証ほか、画像処理技術や位置情報制御技術等が確認された。

農業用UGVの実験を実施したヤマハ発動機の技術チーム


同社の実証実験に協力した株式会社リュードヴァンの小山代表
同社はこの実証実験の成果をベースに、農業の人手不足を解決する新たなロボティクス技術を開発したい考えを示している。今後も多様な圃場を実証フィールドに検証を進める方針だ。

農業⽤UGV(無⼈⾛⾏⾞両)を使ったブドウ収穫の実験動画

ヤマハ発動機株式会社
https://www.yamaha-motor.co.jp/
株式会社リュードヴァン
https://ruedevin.jp
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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