「令和2年度バイオマス産業都市構想」に、北海道湧別町、秋田県大潟村、三重県多気、南伊勢町を新たに選定

農林水産省、内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省、国土交通省、環境省の7府省は、2020年(令和2年)度のバイオマス産業都市構想に北海道湧別町、秋田県大潟村、三重県多気町、三重県南伊勢町の4町村を選定した。

バイオマス産業都市構想とは、地域の資源や特色を活用して原料生産から収集・運搬・製造・利用までの一貫システムに取り組む地方自治体を支援する農林水産省ら関係7府省の共同プログラム。内閣府が策定した「バイオ戦略2020」では、地域バイオコミュニティの形成に役立つ取り組みとしても位置付けられている。

出典:農林水産省|バイオマス産業都市の取組
2013年(平成25年)に開始したバイオマス産業都市構想の公募は今回で9回目を数える。現在は、北海道36市町村、東北12市町村、北陸4市、関東9市町村、東海5市町、近畿5市町、中国・四国10市町村、九州13市町の合計94市町村を対象に支援を実施している。

出典:農林水産省|バイオマス産業都市の選定地域(94市町村)
選定を受けた94の市町村では、木質バイオマスや家畜の排せつ物、稲わら、もみ殻、廃棄食品、下水汚泥等を原料に、発電や熱利用、肥料・飼料等を用途にした取り組みが行われている。

バイオガス発電やもみ殻の熱利用・堆肥化などの取り組みを推進


今回選定された4町村は、2020年7月27日~2020年9月18日に公募していた令和2年度の応募の中から、有識者らで構成するバイオマス産業都市選定委員会が作成した推薦案を基に決定したものという。

4町村が取り組む内容は下記の通りだ。

北海道湧別町
  • 家畜ふん尿を活用したバイオガス発電・液肥化・敷料化

秋田県大潟村
  • もみ殻を活用した熱利用・堆肥
  • 稲わらと食品廃棄物を活用したバイオガス発電

三重県多気町
  • 間伐材と定枝等を活用した木質バイオマス発電
  • 廃熱とCO2を活用した微細藻類の培養・研究開発
  • 廃棄食品を活用したバイオガス発電・液肥化

三重県南伊勢町
  • 下水汚泥、廃棄食品、資源作物を活用したバイオガス発電・熱利用
  • 廃棄食品、草木系廃棄物、紙ごみ、もみ殻、害獣、資源作物を活用した固形燃料化
  • 耕作放棄地における資源作物の栽培
関係7府省は今回選定した4市町に後日、認定証を授与する予定だ。


バイオマス産業都市構想の概要(令和2年度選定)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/b_sangyo_toshi/attach/pdf/b_sangyo_toshi-100.pdf
バイオマス産業都市構想取扱要領
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/b_sangyo_toshi/attach/pdf/b_sangyo_toshi-85.pdf
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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