農研機構、バイオマスなど様々な活用が期待される「オギススキ」の新品種を開発
農研機構は、バイオマス原料として有用なオギススキの新品種(MB-1・MB-2)の開発に成功した。
オギススキは、イネ科ススキ属の植物であるオギとススキが自然交配して生まれた日本にも自生する植物。海外ではジャイアントミスカンサスと呼ばれボイラーの燃焼材などに使われているが、日本では利用が進んでいないという。
その要因の一つとして、オギススキは不稔性植物で種子の生産ができないため、多数の株を増殖して移植する必要があるなど、草地の造成に多くの時間とコストが掛かるという問題点があった。
農研機構が行った研究では、日本各地に自生するオギススキの系統を収集して、特性評価や交配育種を実施。
その結果、株の広がりが速く、収量性に優れ、雑草の侵入が少ない品種(MB-1・MB-2)の開発に成功した。
栽培方法は、地下茎を10センチ程度に小さく株分けして苗を作り、移植して草地を造成していく流れで、積雪前の11月頃に全面刈りのコーンハーベスタ等を用いて収穫作業を行うのが良いとのこと。
今後は、産業原料、耕作放棄地対策、畜産、キノコ菌床などへの活用も視野に、公設試験場や民間企業との連携を強化していく構えだ。
農研機構
https://www.naro.go.jp/
草地造成に掛かる労力を大幅に軽減
オギススキは、イネ科ススキ属の植物であるオギとススキが自然交配して生まれた日本にも自生する植物。海外ではジャイアントミスカンサスと呼ばれボイラーの燃焼材などに使われているが、日本では利用が進んでいないという。
その要因の一つとして、オギススキは不稔性植物で種子の生産ができないため、多数の株を増殖して移植する必要があるなど、草地の造成に多くの時間とコストが掛かるという問題点があった。
農研機構が行った研究では、日本各地に自生するオギススキの系統を収集して、特性評価や交配育種を実施。
その結果、株の広がりが速く、収量性に優れ、雑草の侵入が少ない品種(MB-1・MB-2)の開発に成功した。
栽培方法は、地下茎を10センチ程度に小さく株分けして苗を作り、移植して草地を造成していく流れで、積雪前の11月頃に全面刈りのコーンハーベスタ等を用いて収穫作業を行うのが良いとのこと。
今後は、産業原料、耕作放棄地対策、畜産、キノコ菌床などへの活用も視野に、公設試験場や民間企業との連携を強化していく構えだ。
農研機構
https://www.naro.go.jp/
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